先日、『人生最高レストラン』に竹内結子さんが出演されており、異常な牡蠣(かき)愛を語っておりました。
オイスターバーに行くと20〜30個は牡蠣を食べるという竹内さん。「あたったことはないですか?」の質問に「あたったつもりはない」とのこと。そこで出た名言がこちら。
牡蠣がいけないんじゃない。そこに入ったノロがいけないんだと思っているんです。
私もこの考えの持ち主でして、過去に何度かあたったことがある食材を嫌いになることも食べない選択をすることもありません。
しかし、一度怖い経験をすると絶対に食べないという人もたくさんいます(身近ではパートナー)。実はこれ、非常にもったいない考え方だと感じています。
自分だけがあたった時は自分の体に問題がある
集団食中毒とは違い、誰かと一緒に食事をして同じ食材を食べたにもかかわらず、なぜか自分だけがあたるということはあると思います。
アレルギー反応を示している場合もあるので一概にはいえないのですが、過去に何の予兆もなく“たまたまその日だけ”ということであれば自分の体に問題があると考えた方がいいでしょう。
今回の例でいえば牡蠣。貝類は食中毒に陥りやすい食材の一つ。特に、生で食べることにはリスクが伴います。
しかし、やはり生食は栄養素がたっぷりなので、生で食べられるものに関しては栄養を摂取するという意味でおすすめの食べ方です。
竹内さんのようにたくさん食べ過ぎてあたることもあれば、免疫力が下がり過ぎていてあたることもあります。分解する酵素が不足していて、あたるまではいかずともおなかを下すということもあります。
食材に命を奪うほどの毒がない限り、竹内さんが仰るように食材に罪はありません。いえ、毒があったとしても、食材に罪はないですね(食べた人間が悪い)。
アレルギーに陥るのも、“たまたまあたる”ということも、おなかを下してしまうのも、全て人の体に原因があります。
まずは自分の体と向き合うこと
私自身は「牡蠣(食べ過ぎ:20個)」「甘エビ(食べ過ぎ:30尾)」「ムール貝(半生状態だった)」「ホタテ(佃煮なので鮮度か調理方法が悪かったのかと……)」「生クリーム(原因は分からず)」で病院送りになった経験があります。
病院に行った時は誓います。「二度と食べないぞ」。
しかし、定期的に本能として体が欲し、食べるとおいしいことも分かっているので、結局は食べているのです。
「あたったことがあるから食べない」「おなかを下すから食べない」と考える前に、まずは自分の体がどうだったのかを考える必要があります。
- 食材へのアレルギーはないか?
- 免疫力が下がっていなかったか?
- 栄養不足が隠れていないか?
- 病気の前触れではないか?
など
大抵の場合は自分のコンディションの悪さが原因となっていることが多いです(集団食中毒は別)。
体のためには本当に食べない方がいいこともあります。どんなに好きであっても、アレルギーであれば死に至る可能性がゼロではないからです。
食べられない体であることと食べられるのに食べない選択をしているのとでは意味が違います。後者の場合、私たちに与えられた外から栄養を摂取するという機会を失うことになってしまうのです。
「味が苦手」「ニオイが苦手」「食感が苦手」などといった○○嫌いの場合は、同じような栄養素を含む食材を積極的に摂取したり、サプリメントで補ってあげたりする必要があります。いつの日か、大きなひずみとなって健康に影響が出てしまいます。
健康と美は1日にしてならず
牡蠣が大好きな竹内さんが選んだ人生最高の一品は『竹内結子のなめこと豆腐のみそ汁』でした。過去に自分が作った料理を紹介した方はいなかったと思います(毎週拝見しているわけではないのですが)。
詳しくはこちらをご覧ください人生最高レストラン(放送内容)
食べることが好きで、料理するのも好きで、女優になっていなかったら調理関係の仕事がしたかったとも語られていました。
美しいなと思える女優さんは、ほとんどの方が作って食べることが好きだと仰っている気がします。職業柄、エステに行ったり美容皮膚科に行ったりすることもあるでしょうけれど、大前提として“体に必要なものを食べる”という考えが身に付いているのでしょう。
食べられないのに無理して食べる必要もないのですが、「食べず嫌い」「たった一度の苦い経験」で食材を毛嫌いするのは自分から美と健康を放棄しているといってもいいのかもしれません。
20代では健康&美容格差は大きく出ませんが、年齢が上がるに連れて健康&美容格差は大きくなります。どんな形で現れるかは全く分からないからこそ、せっかくの食べられるチャンスだけは失わないでいただきたいなと願っています。
↓行ってしまいました