【季節の変わり目食事術】夏の不調を緩和する食材の選び方と簡単レシピ

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのちえ(@funky_nutrients_c25)です。

朝晩の気温差が少なく、精神面では安定しやすい夏。楽しめる人がいる反面、近年の酷暑に耐えられずに不調が続く人も増えます。体温調節や血中濃度が安定せず、心臓への負担を感じやすいからです。

夏の不調を感じやすい方が少しでも楽になるための食事術をご紹介します。

スポンサーリンク

夏の体調不良におすすめの食材

夏に起こりやすい不調

気温の上昇と湿度の高まりで「心」への負担が高まるのが夏です。体温調節をするための汗で水分が排出して血液濃度が高まったり、ミネラルの排出で消化・吸収・代謝が弱まったりする時期でもあります。

特に不調が出やすいのは心臓が弱い方です。不整脈や息切れが多く、ドロドロ血を注意されている方は食事や水分の摂取方法に気を付けなければいけません。

これらをコントロールする苦味・酸味・寒涼性・水分を多く含む食材が夏に出回るので、上手に生かして下記のような不調を緩和しましょう。

  • 夏バテ
  • 消化不良
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 冷え
  • 熱中症
  • 動脈硬化
  • 動悸(どうき)
  • 食中毒

など

苦味や寒涼性のある食材は体内の熱を取り除き、水分を多く含む食材は水分・ミネラルの補給に力を貸します。

夏の旬食材

酸味

梅、あんず、すもも、ブルーベリー、パイナップル、プラム、マンゴスチン、パッションフルーツなど

苦味

ゴーヤ、レタス、あしたば、みょうがなど

甘味

トマト、枝豆、かぼちゃ、きゅうり、冬がん、とうもろこし、なす、オクラ、スイカ、メロン、アジ、イワシ、ウナギ、アナゴ、アユ、カワハギ、カンパチなど

辛味

シソ、新しょうが、葉しょうが、らっきょう、唐辛子、ピーマン、にんにく、ルッコラなど

かん味(塩辛い味)

サザエ、しじみ、マダコ、昆布、アワビ、トリ貝など

スポンサーリンク

夏食材の選び方と簡単レシピ

苦味には辛味を、酸味には甘味を組み合わせるとバランスが取れます。

ゴーヤ入り肉野菜スープ

苦味・甘味の掛け合わせです。しょうがやカレー粉などを入れれば辛味も加わります。

動悸(どうき)・息切れ・めまい・けん怠感などに悩まされやすい方に向いています。

ゴーヤには血糖値の上昇を抑制したり(参考文献※1)、LDLコレステロールを低下させたりする(参考文献※2)効果が認められています。そのため、糖尿病や脂質代謝異常症の方に向いた食材といえます。

高血圧のよる動悸を抑えたい時は、カリウムが豊富なじゃがいもがおすすめです。精神が不安定で高血圧になりやすい方にはセロリをおすすめします。

消化力が強く、イライラ感が高ぶる方は辛味を控えてください。

※私は下処理をせずに使うことが多いですが、苦手な人が食べる時は白ごはん.comさんの下処理を参考にしています。

梅とオクラのネバネバ丼

甘味・酸味・かん味・辛味・苦味の掛け合わせです。温かい料理ではありませんが、寒性と温性のバランスが取れています。

食欲不振や疲労感の強さが増す方に向いた料理です。ご飯でも麺類でも美味しく食べられます。

梅に含まれるクエン酸は、食欲増進に向いている上に夏バテで感じやすい疲労の回復にも力を貸します。酸味が肝臓を、塩分が腎臓を補うスーパー夏向きフードといってもいいでしょう。

梅干しは殺菌力・抗菌力が高く、「食物の毒」「水の毒」「血液の毒」を消すともいわれています(参考文献※3)。夏は食中毒にも気を付けたい時期なので、さまざまな料理に活用すると体への負担が軽減できます。

暑さがひどい日はできるだけ温性の食材を避けたいですが、冷房や冷たい飲み物によって内臓が冷えている可能性もあるので、温性である納豆の力を借りるといいでしょう。

アジのなめろう

甘味・苦味・辛味の掛け合わせです。温性のアジ・みそと寒性のみょうがでバランスが取れます(しょうがも生なので体を冷やす)。

夏バテや冷えからくる胃腸のトラブルを起こしやすい方に向いています。

胃腸が弱くて生で食べるのが厳しいという方は、なめろうを焼いて作る「さんが焼き」にして食べるといいでしょう。

アジは血行を良くするEPAが豊富で、血圧の降下に力を貸すカリウムや肝臓の働きを補うタウリンも多く含まれており、「心」が弱りやすい夏にピッタリの食材です。

アジのなめろうが素晴らしいのは、和風でも洋風でも美味しくいただけるところです。アレンジ次第で飽きの来ないメニューが展開できるので、苦手でなければ週に一度のペースで食べてもいいかもしれません。

スポンサーリンク

この記事のまとめ

  • 夏は心臓の弱い方がトラブルを起こしやすい季節。普段から不整脈・高血圧・動悸(どうき)・息切れ・疲労感が強い方は注意が必要である。苦味・酸味・寒涼性・水分を多く含む食材をうまく活用するとよい。甘味・辛味・かん味を含む旬食材も活用して、体内でのバランスを保つことが重要。
  • 夏に起こりやすい不調に合わせたレシピをご紹介。動悸・息切れ・めまい・けん怠感におすすめの「ゴーヤ入り肉野菜スープ」、食欲不振・強い疲労感におすすめの「梅とオクラのネバネバ丼」、夏バテ・冷え・胃腸のトラブルにおすすめの「アジのなめろう」。
スポンサーリンク