不妊治療がうまくいかない人の5つの特徴 妊活に必要な栄養素は吸収できていますか?

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

不妊治療がうまくいかないと焦るのは圧倒的に女性が多いです。リミットもありますし、タイミングも重要ですからね……。

しかし、不妊治療よりも大切なことを忘れていませんか?先天的な問題が含まれている場合は別ですが、後天的な問題(食生活、生活習慣、夫婦の営み)によって赤ちゃんが来てくれない可能性もあります。

一部を改善することで妊娠しやすい体質に変えられるかもしれません(こういうことは学校で教えてもらいたかったです)。

不妊治療がうまくいかない人の5つの特徴

お菓子・スイーツ・パン・加工食品が大好き

「毎日食べるけど、太るのは嫌だし、妊娠にも影響しそうだから少ししか食べません」。お菓子・スイーツ・加工食品(インスタント食品、レトルト食品、冷凍食品なども含む)・パンが大好きな人は、妊娠希望でなくともこのように言い訳します。

ハッピーな気持ちにさせてくれるその食べ物には何が入っていますか?原材料名を見ながら購入していますか?

  • 小麦粉
  • 植物性油脂
  • ショートニング、マーガリンなどのトランス脂肪酸
  • 果糖ぶどう糖液糖
  • 砂糖
  • 乳製品
  • 保存料
  • 発色剤
など

これらのオンパレードではありませんか?

小麦粉に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインは消化しにくいため、続けて摂取することで腸内環境を悪化させます。砂糖や果糖ぶどう糖液糖などもカンジダ菌の餌になりやすく、腸内環境を悪化させてしまいます。毎日のこととなれば、例え量が少なくても栄養を吸収しにくい腸を作り出します。

植物性油脂やショートニングなども腸内環境を悪化させる一因です。体が炎症を起こしやすくなるので、妊娠には向かない体質にまっしぐらになってしまいます。

保存料なども同じですね。腸内にいる良い細菌まで殺してしまう威力があるため、赤ちゃんを作るのに大切な栄養素が体に回りにくくなります。

これらの悪いところは、例え食事やサプリメントに気を遣ったとしても、頻繁に摂取してしまうだけで努力が無駄になってしまいます。妊娠のために栄養を使いたいのに、お菓子類に含まれる糖類や脂質を消化・代謝させるために使われてしまっては非常にもったいないです。

外食や中食が多い

1日に3食をきちんと食べるとして、そのうちの2〜3食が外食や中食(総菜、弁当、カット野菜など)になっていませんか?夫婦ともにこのような食生活をしていたら、精子と卵子の質は落ちてしまいます。

外食や中食から、どれだけの栄養が取れるかを考えたことはありますか?20代ならまだ妊娠は可能かもしれませんが、30歳を過ぎたら一気に確率が落ちてしまいます。

食材にこだわっているお店で外食をしていたとしても、妊娠をするための栄養素としては全く足りません。妊娠のために必要な栄養素を提供する店ではないのですから当然です。

  • できるだけ自炊を心がける
  • 料理ができないなら外注する
  • 夫婦で妊娠に必要な栄養素を摂取する(サプリメントを含め)

外食や中食がダメとは言いません。メインにならないように気を付けましょう。「メインは外食だけど、不足分はサプリメントで摂取しているから問題なし!」。本当にそうですか?ちゃんと吸収できていなければ、飲んでも無駄になってしまいます。

偏食が多い

「肉ばっかり」「魚ばっかり」「野菜ばっかり」「炭水化物ばっかり」「発酵食品ばっかり」の“ばっかり食べ”になっていませんか?良いと言われた食材を毎日摂取するのもアウトです。

  • おならやうんちが臭い
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • 食べるとおなかが張りやすい

偏食が多いと小腸も大腸も悪化します。腸の中でも最も重要なのは小腸!小腸で栄養を吸収するので、上記のような問題が起こっている場合は小腸が元気じゃない可能性が高いです。

妊娠に必要な栄養素を頑張って摂取しても、ほとんど吸収されずに排せつしている可能性があります。小腸を元気に保つには、グルテン(麦類)・カゼイン(乳製品)・糖質をできるだけ避けてあげましょう。

ストレスが多い

ストレスは避けられるものではありませんが、栄養が回っていれば脳にも腸にもストレスによる影響は少ないです。

ところが、すぐにうつっぽくなる人が多いですよね?

  • 落ち込み方が激しい
  • イライラしやすい
  • 無気力になる時がある

これらは「栄養が足りん!」と体が危険信号を出している状態です。ちょっとしたストレスでもすぐに反応してしまい、一気に急降下してしまいます。体が危険信号を出している状態では、とてもじゃないですが赤ちゃんが育つ環境は作れません。

ストレスの影響を受けやすいと、睡眠の質も下がってしまいます。睡眠の質が下がるとホルモンバランスが崩れるので、男性も女性も妊娠しにくい体へと変化します。

夫婦ともにストレスの影響を感じやすいということであれば、もはや食事を変えただけではどうにもならないので、栄養療法(オーソモレキュラー)で問題点を探し出してもらいましょう。

細身で色白

細身で色白というのは女性に多い共通点ですが、最近は男性でもこのようなタイプが増えています。冷え性体質でもあるので、夏でも長袖が欠かせないという……(私も以前はそうでした)。

太り過ぎも妊娠に向きませんが、細身の人は何らかの理由で栄養が回っていないため、華奢(きゃしゃ)じゃない女性と比較すると妊娠しにくいです。

  • 鉄欠乏
  • ピロリ菌、カンジダ菌、SIBOなどによる胃腸の不調
  • 炎症体質(吹き出物が出やすい、口内炎ができやすい、頭痛・腰痛・肩こり等が起こりやすいなど)
  • 低たんぱく高糖質な食生活
  • コレステロール低値

太りにくい方にはこのような問題が潜んでいます。

女性は月経があるため、総じて鉄欠乏です。目の下に黒いクマができやすくないですか(特に生理前や生理中)?色白さんというのは赤血球の質も悪いので、血色が悪い上に黒いクマが目立ちます。赤血球の質が悪いと赤ちゃんに栄養を与えられないのです。

ピロリ菌やカンジダ菌がいると栄養素を奪われますし、小腸で菌が異常繁殖するSIBOの方も栄養不足に陥ります。何よりもあまり食べられないという問題が起こりやすいです。

炎症体質は食べ物を変えると良くなる方も多いですが、ピロリ菌等の問題があると一筋縄ではいきません。

「お菓子・スイーツ・加工食品が大好き」「外食や中食が多い」「偏食が多い」といった食生活の問題を抱えていると、どうしても低たんぱく高糖質に陥りやすいです。

コレステロール低値になるとホルモンが作りにくくなるため、妊娠しにくい体質へと変化します。

細身で色白というのは、モデルさんであれば歓迎されるかもしれませんが、赤ちゃんには歓迎されません。仮にこの状況で妊娠・出産に至ったとしても、ひどいつわりやイライラに悩まされて、妊娠中も育児中もつらさを味わってしまいます。

妊娠中や出産後の体調の変化は男性には理解しにくい部分でもあるため、産後の夫婦関係が悪化する可能性も高いです。

妊娠体質に変わるための栄養素

夫婦は基本的に同じ食生活なので、欠ける栄養素も似ています。できるだけ同じ食事をするように心がけてください。

以下に、最低でも摂取しておくべき栄養素を記しましたが、個体差があるので至適量は人によって変わります。何がどれだけ不足しているのか、体にどんな問題があるのかを知りたい方は、必ず栄養解析をしてもらってください。

栄養療法を取り入れているクリニック

たんぱく質

何はともあれたんぱく質です。たんぱく質が不足していると、何をどう補っても体を作る材料にはなりません。糖質過多になりやすい現代の食事では、常に意識をしていないと不足します。

最近は健康番組でも「肉は太りませんよ〜」と伝えてくれるため、肉が好きな女性も増えてはいるようですが、肉だけがたんぱく質ではありません。魚介類も卵も植物性たんぱく質(豆製品)も満遍なく食べてください。

たんぱく質がないとコレステロールは作れないので、妊娠にとって必要なホルモンが作れないのです。

ストレスが多いと、副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)にコレステロールが奪われます。結果的に精子や卵子の質が下がり、妊娠に至りくいのです。

取り入れたい食材

肉全般(赤身肉やレバーなどは積極的に)、魚全般(マグロやカツオなどの大物は水銀の問題もあるので控えめに)、卵、大豆製品など

子宮粘膜を厚くするためには鉄が不可欠です。粘膜が作れないと受精卵が着床しにくく、せっかく精子と卵子が受精しても妊娠に至りません。

女性は全員が鉄欠乏です。そして、男性も鉄欠乏が増えています。おやつにはお菓子類ではなく焼き鳥のレバー(塩)でも食べてみてはいかがでしょうか。

隠れ貧血の疑いもあるので、以下の項目を検査してみてください。

  • ヘモグロビン
  • 血清鉄
  • UIBC
  • MCV
  • MCH
  • MCHC
  • 網状赤血球
  • フェリチン

鉄は腸内環境が悪いと吸収しにくくなるので、腸内環境を改善するアプローチが必要です。

取り入れたい食材

レバー(牛、豚、鶏)、赤身肉、赤身の多い魚、青魚など

ビタミンB群

「妊娠には葉酸が必要」と葉酸サプリのコマーシャルが流れていますが、葉酸はビタミンB群の一種です。葉酸だけが妊娠に必要な栄養素ではないので、全てのビタミンBに目を向けてください。

特に、すぐにイライラ&うつっぽくなる人は要注意!お菓子類やスイーツ、パン、お酒などの糖質が多いものが好きな方に多いです。エネルギーの不足ですぐに疲れを感じるので、ビタミンB群をしっかりと摂取する必要があります。

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸、ビオチンをまとめてビタミンB群といいます。

ビタミンB群は水溶性のビタミンなので、調理の過程で失われてしまいます。食材からの摂取量では足りませんし、体にとどめておくことはできないので、サプリメントを活用した方がいい栄養素です。

ビタミンB群は単体では働きが弱い栄養素で、まとめて摂取しないと意味がありません。その上で、妊娠に必要な葉酸やビタミンB12 などを追加する必要があります。

取り入れたい食材

肉類、魚介類(魚卵も含む)など

※葉酸やビタミンB12はレバーに多く含まれます。

ビタミンD

ビタミンDが不足する原因は、紫外線に当たらないことが一因です。紫外線を浴び過ぎればシミやしわの原因になり、皮膚がんの影響も否めません。しかし、全く浴びないのはビタミンDを吸収する機会を失うということでもあります。

アレルギー体質の方はビタミンDの血中濃度が著しく低いので、思い当たる節がある方は積極的に摂取しましょう。

ビタミンDはホルモンの材料です(卵巣予備能の指標となるAMHもホルモンの一種)。年齢とともに下がるAMHにはビタミンDの力が不可欠で、受精卵がしっかりと着床するのに環境を整えるのもビタミンDの力が必要です。

ビタミンDは精子の運動率を上げることがわかっているので、夫婦ともに血中濃度を測定してもらうことをおすすめします。

ビタミンDには動物性と植物性があります。動物性の方が吸収率は高く、他の栄養素も摂取できるので、意識をして食材を選んでください。著しく低い場合は、医師にビタミンDを処方してもらいましょう。

取り入れたい食材

魚、卵、天日干しをした乾物(買ってきたきのこや野菜を天日干しするのもOK)など

ビタミンACE

まとめて紹介するのもおかしいですが、どれも大切なビタミンなのでまとめます。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEはそれぞれに抗酸化作用を持ちます。

  • 精子や卵子の老化を防ぐためにはCとEのタッグが必要です。
  • ビタミンEはホルモンの調節や血流の調節には欠かせません。
  • 子宮粘膜を整えたり細胞分裂を繰り返したりするにはビタミンAが必要です。

ビタミンAとビタミンEは食材から摂取する分には問題ありませんが、サプリメントで摂取する場合には注意が必要です。

取り入れたい食材
  • ビタミンA:レバー、魚の肝、うなぎ、緑黄色野菜に含まれるβカロテン(ビタミンAを活性化)など
  • ビタミンC:パプリカ、ブロッコリー、いちごなど(ただし、ビタミンCは流れやすいのでサプリメントがおすすめ)
  • ビタミンE:アボカド、かぼちゃ、アーモンド、モロヘイヤなど(鉄により分解されるので注意が必要)

DHA

脳に関わる栄養素として知られているDHAですが、精子の形成にも関わる重要な栄養素です。

DHAは特に青魚に多く含まれるオメガ3系の脂なので、魚を食べる習慣がないご夫婦は積極的に取り入れてみてください。ビタミンDも同時に摂取できます。

注意していただきたいのは酸化させないことです。重要な脂質ですが、酸化しやすいのが欠点でもあるため、火を入れた時はすぐに食べるようにしましょう。

サプリメントも出ていますが、酸化していたら意味がないので、自己判断で購入して飲むのはおすすめしません。

取り入れたい食材

イワシ・サンマ・サバ・アジなどの青魚、魚全般

亜鉛

男女ともに必要な栄養素です。男性の生殖機能だけではなく、細胞分裂・遺伝子の形成・ホルモンの形成にも関わっています。

亜鉛はストレスが多いと過剰に消費され、飲酒や糖質過剰な食生活でも無駄に消費されます。

たんぱく質不足・鉄不足とも一致するため、動物性たんぱく質の摂取を意識してください。

取り入れたい食材

カキ・アサリなどの魚介類、レバー(赤身肉にも含まれる)、アーモンド・くるみ・ひまわりの種などの種実類

最も重要な夫婦の営みに関する問題点

意外とないがしろにしている方が多いです。受精は卵子に精子が到達できるかどうかで決まりますが、そこにこだわりすぎていませんか?

基礎体温計で排卵日を調べているとしたら、体温の下がった時が確実な排卵日というわけではないので、その日に集中しても意味がないのはご存じかと思います。

確定診断をしてもらっている場合も100%の確率は望めないので、日頃のスキンシップ等が大切です。

  • 手もみや肩こり解消などのマッサージでスキンシップを楽しむ(リラックス効果絶大)
  • 排卵期にこだわらずに意味もなくイチャイチャする(ホルモンの分泌効果絶大)
  • 営み自体を楽しむ

夫婦の営みは妊娠するためだけに行うものではないため、それだけが目的になってしまうと、女性も男性もストレスを感じてしまいます。ストレスは栄養を奪うので、妊娠から遠ざかってしまうのです。

妊娠を考えなかった時は楽しめていましたよね?年齢が上がれば上がるほど、男女ともに自然妊娠の確率は落ちます。女性は30歳にもなればリスクは一気に上がりますし、男性も35歳くらい(仕事でストレスを抱えやすい時期に当たる)でリスクは上がります。

妊娠のための行為と決め付けず、排卵期以外もスキンシップの回数を増やしてください。時には場所を変えて、妊娠のことを忘れるという気分転換も必要です。

昔はよく放送されていた大家族を見ているとわかりますよね?あの方たちは、妊活をした結果で子供が増えたわけではないのです。

妊活をしている方は根が真面目です。知識をつけることは大切なことですが、真面目は栄養を奪うのでご注意を!自然妊娠にしても、体外受精にしても、人工授精にしても、単純に愛し合うことを忘れないでください。

この記事のまとめ

  • 食生活の問題や生活習慣の問題により、低栄養に陥っている。赤ちゃんが育つ環境が整っていないため、妊娠しにくい体になっている。
  • 妊娠体質に変わるための栄養素は、たんぱく質を筆頭に鉄・ビタミンB群・ビタミンD・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・DHA・亜鉛などが挙げられる。これ以外の栄養素も重要なので、偏らない食事を意識する。
  • 夫婦の営みが、妊娠のための営みになってしまっている方が多い。2人がリラックスしていない状態だと、妊娠に必要な栄養素が吸収できず、卵子の質も精子の質も下がり、妊娠しにくい体にもなる。
参考文献


『卵子の老化に負けない「妊娠体質」に変わる栄養セラピー』古賀文敏/定真理子 著
『改訂新版 栄養の教科書』中嶋洋子 監修
『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』溝口徹 著
子宝レシピ byはなおかIVFクリニック品川
第 62 回 日本生殖医学会 学術講演会
科学研究費助成事業 研究成果報告書
Vitamin D deficiency and low ionized calcium are linked with semen quality and sex steroid levels in infertile men.
視覚と生殖機能に必須であるドコサヘキサエン酸(DHA)