パンは本当にからだに悪いのか?【グルテン問題】

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

栄養療法(オーソモレキュラー)において嫌われもののグルテン。そのなかでも問題になるのがパンです。手っ取り早く食べられて、幸福感もあって、値段も比較的お手頃。「お金がない」「時間がない」という時は重宝します。

数年前まではパン作りをしていた私ですから、パンが完全に悪だとは思っていません。なぜか?パンはそんなに安いものではないし、ケーキ並みのし好品に位置づくため、毎日食べることがおかしいと思うからです。

「アンタは何言ってんだ?食パンなんかスーパーに行けば200円以下で買える安物だぞ」。そんな風に思ったあなたは自分でイチから作ってみてください。それがいかにおかしい考えであるかが分かるはずなので。

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こだわりパンと安価なパンは以て非なるもの

以前にTwitterでこんなつぶやきをしました。

友人の娘さんは母親が手作りするハード系パン(材料は粉、塩、酵母、水だけで作れる)を食べてから学校に行っていました。ところが、今は寮で安い食パンを食べさせられています。ジャムを塗れば味をごまかせるので、今はどうにか食べられるようになったとか(その結果がニキビ)。

パン作りが好きな人は、基本的にインスタントドライイーストを使用しません。自家製酵母を育てているか天然酵母(ホシノ天然酵母、白神こだま酵母など)を使用し、好きな粉を使って時間をかけて焼いています。パン屋よりは安くてたくさん作れるし、大手製パン会社が作る量産パンには戻れないほどおいしいからです。

安価な食パンの材料

小麦粉、砂糖、バター、マーガリン、パン酵母、食塩、ショートニング、植物油脂、脱脂粉乳、イーストフード、ビタミンC(よく使用されているものをまとめて書きました)

こだわり食パンの材料

強力粉、酵母、発酵バター、好きな塩、水、牛乳(場合によっては使用する)

インスタントドライイーストを使うと2時間足らずで作れますが、自家製酵母や天然酵母の場合は1日がかりです。私が自作していた頃は、中種を作るのに3日ほど、発酵させるのに20時間ほどかけていたので、トータルをすると約1週間は必要でした。

お店や人によって作り方はさまざまですが、そもそもの話、安価なパンとこだわりパンでは材料が違います。とにかくシンプル。体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸や添加物は含まないので、すぐにカビも生えます(冷めたら冷凍保存が基本)。

パンはパンでも、全く別の食べ物だと認識した方がいいのです。

高級パン専門店の代表格といってもいい『recette(ルセット)』のオンラインストアをご覧ください。1.5斤で2千円台です。これを高いと思いますか?私はちっとも高いとは思いません。手間がかかっているのだから安いくらいだと思います。

しかし、この価格帯を毎日食べるとなると現実的ではありません。子供がいる家なら、他の食材にお金をかけなければいけないことは一目瞭然です。

おいしいパンを作るパン屋さんの食パンを購入したことがある方は分かると思いますが、1/2斤で200円以下の商品は見たことがないでしょう。ケーキと同等と考えると、毎日の食卓で主食になるような食べ物ではないのです。

自作をすればコストは下げられますが、もし売るとなったらさすがに1/2斤の食パンを200円以下で売ろうとは思いません。バゲットなんて作り方も難しいですから、200円以下の価格なんてありえない話です。

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こだわりパンだからといって毎日食べる必要はない

こだわりパンと安価なパンの違いを語ってみましたが、こだわりのパンなら毎日食べていいのかといえばそうではありません。その理由は以前にも書いた通りです。

グルテンは麦に含まれるグルテニンとグリアジンが水と合わさることで作られるたんぱく質です。

※バゲットやカンパーニュといったハード系のパンは準強力粉を使用します。

グルテンの量は上が最も多いです。何も考えていないと毎日の食事でこれらは口にしてしまっているはずです。

たんぱく質はアミノ酸が鎖のようにつながってできているのですが、グリアジンのアミノ酸配列とモルヒネ様物質(オピオイド)の配列が似通っています。要は麻薬に似ているということです。

ありがたくないことに脳の血液関門をいとも簡単に通過し、オピオイドレセプター(オピオイドの受容体)がつかみ取ってしまいます。

ここにカゼイン(乳製品)が加わると最強。体が必要とするものを無視して食べたいものを食べるようになるので、他の栄養が入るすきはなくなります。

腸内環境は悪化し、体に必要な食材は消化しにくくなり、「頭痛」「生理痛」「下痢や便秘を繰り返す」「情緒不安定」「すぐにキレる」「物忘れがひどい」「だるい」「集中力減退」「性欲減退」といった日々を過ごすことになるのです。

頭痛や生理痛などの身体的症状は早くから感じるものの、もの忘れのひどさやだるさなどはある程度の年齢に達してから出てきます。女性は出産前後や閉経前に、男性は環境の変化が起こる時に。そして、それを歳のせいにして過ごすから、“ある日突然”大きな病気を言い渡されるという……。

人間の寿命が80年だとして、月に数回はパンを食べてもそれほど大きなリスクはありません。パンがからだに悪いのではなく、毎日食べてしまうリスクを考えない上に、質を全く無視するから悪影響なのです。

パンの大もとである小麦自体は悪ものではありません。悪いのはいつでも人間の方です。都合良く品種改良をしたり、味を操作するために添加物を入れたり。

パンに限らず、なんでも疑う思考を身に着けておくといいですね。「安い!」と飛びつくのではなく、なぜその価格で売られているのかを考えることはとても大切です。

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