もち麦ダイエットで痩せない3つの理由 腸内環境が悪化して病気になるかも?

夜の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

テレビで度々話題に上がるもち麦ダイエットですが、番組ではみんなが痩せて「大成功!」のような仕上がりになっています。

食物繊維は確かに豊富。でも、それがあだとなる人が現代には多いのです。なぜなら、腸内環境が悪い人があまりにも多すぎるから!

体重が落ちてウェストが細くなったとしても、それはカロリー制限によって落ちただけです。続けていると、痛い目にあうかもしれません。

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もち麦ダイエットで痩せない3つの理由

もち麦ダイエットは、今までに出てきた数々の○○ダイエットの一つです。以前に「さば缶を毎日食べると体に毒な3つの理由と回避方法」をお伝えしましたが、どんな食材でも毎日食べていたら体に毒であることを頭にとどめておきましょう。

毎日の摂取により痩せにくい体が作られる可能性も高いので、自分の体と相談しながら取り入れることが大切です。

もち麦のグルテン様たんぱく質が腸内環境を悪化

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスが良いという点だけを見れば、「便秘だから取るべき?」という考えになってもおかしくはありません。

食物繊維は腸内で発酵して短鎖脂肪酸に変化し、悪玉菌の活性を抑えたりミネラルの吸収を助けたりします。

しかし、もち麦は大麦の一種ですから、グルテン(グルテニン+グリアジン)に似たたんぱく質(グルテニン+ホルデイン)を含んでいます。構造が似ていて消化しにくいたんぱく質なので、毎日の摂取で炎症を起こして腸内環境を悪化させてしまう可能性が高いのです。

現代の食事は小麦を含む食べ物が多いので、ひどい人は1日に何度も麦を口にしています。

パン、麺類、お菓子など

ただでさえ腸内環境を悪化させやすい食事をしている人がグルテン様たんぱく質を含むもち麦を追加したら、下痢や軟便が止まらなくなったり便秘が悪化したりする可能性が高いです。

糖質の過剰摂取で糖尿病

もち麦には水に溶けやすくて糖質の吸収を抑えるβグルカン(食物繊維)が豊富です。

βグルカンに期待できる作用
  • 血糖値の上昇を緩やかにする
  • 排便をスムーズにする
  • コレステロールの調整に作用する

人によっては今すぐにでも摂取したい健康食品でもあります。健康な人の腸では善玉菌が増えるといううれしい作用もあるので、腸内環境が悪いとつい手を出したくなるかもしれません。

でも、麦である以上は糖質も含んでいます。耐糖能(糖質を処理する能力)は人それぞれなので、人によっては血糖値の上昇は緩やかでも、ある人では急激に上がることもあります。

食物繊維が多く含まれるとはいえ、糖尿病予備群や既に糖尿病に方だと糖質の過剰摂取になることも視野に入れておきましょう。命取りになってしまいます。

流し見をしていた健康番組では、女性の芸人さんが家でカップラーメンにもち麦を入れ、外食ではラーメンにもち麦を入れて食べていました。これは全く意味のないことです。

体重やウェストの数値は下がっていましたが、今まで食べていたお菓子類が減っただけで減少しただけでしょう。こんな食べ方をしていたら糖尿病にまっしぐらかもしれません。

このような検証は、血液検査のデータまで公表しないと同じようなまねをする人がたくさんいると思います。決してまねはしないでください。

高FODMAP食でSIBO(小腸内細菌増殖症)

小腸に細菌が増殖して大量のガスが発生する症状「SIBO(小腸内細菌増殖症)」の原因になっているのが高FODMAP食です。

高FODMAP食とは、体内で発酵した際に小腸内にいる細菌の餌となり、水素ガスやメタンガスなどの副産物を発生させる食材で(炭水化物)、健康な人の体内で問題を起こすことはほとんどありません。

しかし、病気をしたりストレス等で腸内環境が一時的に悪化したりした際に、小腸に細菌が増殖するような状況に追い込まれることがあるため、油断ができない食材でもあります。

全ての高FODMAP食が腸に悪影響を及ぼすわけではないので、もち麦が完全なNG食材というわけではありません。しかし、もち麦を食べた時におなかが異常に張ったり、下痢またはひどい便秘にになったりする方は、今すぐに控える必要があります。

「もち麦を食べ続けているのに痩せない」と思いながらさらに食べ続けてしまうと、SIBOを悪化させてしまい、余計な病気を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

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ダイエット番組に乗せられると痩せにくい体に

ダイエット番組には乗せられてはいけません。

企画に挑戦しているタレントさんたちは、お金をもらってダイエットを行っています。仕事として実行している以上は、痩せるのが当たり前!太ってしまったら番組を放送する意味がないですものね……。

「アレをやってダメだったから、コレをやってみよう」。次々とダイエット方法を変えていると、痩せにくい体に変わっていきます。理由は、筋肉を作る材料(動物性たんぱく質)が十分に摂取できないから。

筋肉のおかげで基礎代謝が保てているのに、筋肉が作れなくなれば燃やすエネルギーを失うことになってしまいます。ほんの少しの食事量でも太りやすくなるという悪循環に見舞われるので、ダイエット番組は娯楽程度に見ておくのが一番です。

  • 自分の体に合った方法で糖質コントロール
  • 動物性たんぱく質(魚、肉、卵)を偏ることなく毎食で摂取
  • 体が疲れない程度の適度な運動

ありきたりかもしれませんが、これがダイエットの基本です。

少しくらい体重が増えても気にすることはありません。体重自体は1日のうちでも変動があるので、ウェスト周りや内臓脂肪・体脂肪の変化を気にしてみてください。

体に変化が起こる時は必ず原因があります。

  • 糖質の過剰摂取になっていないか?
  • 炎症の起きやすい食事をしていないか?(糖質、脂質、たんぱく質のバランス)
  • 睡眠不足になっていないか?
  • ストレスをため込んでいないか?
  • ビタミン不足になっていないか?(特に水溶性のビタミンであるビタミンB2、B6 、ナイアシン、ビタミンCなどは意識する必要がある)

食べているものと生活習慣を見える化してみて、解決できそうなところから正していくのがベターです。

この記事のまとめ

  • もち麦に含まれるグルテン様たんぱく質の過剰摂取により、腸内環境が悪化する可能性がある。悪化すると下痢や軟便を繰り返したり、便秘が悪化したりする。
  • 大麦の一種であるもち麦は炭水化物なので、糖質も含まれている。耐糖能(糖質を処理する能力)が悪い人や糖尿病予備群・糖尿病の人は命取りになる可能性もある。
  • もち麦(大麦)は高FODMAP食に含まれるため、SIBO(小腸内細菌増殖症)の原因になりやすい。もち麦を食べることで腸内環境が悪化する人もいるので注意が必要である。
  • ダイエット番組に乗せられて次から次へとダイエットを繰り返していると、筋肉の減少とともに基礎代謝が減って痩せにくい体に変化するので、娯楽程度に見ておくとよい。
参考文献

『2週間で体が変わるグルテンフリー健康法』溝口徹 著
『小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」から身を守れ!』江田証 著

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