胃弱さんがやってはいけない糖質制限!高タンパク・高脂肪食で不調を起こす前にやるべき6つの工夫

夜の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

胃弱の方は厳しい糖質制限をすると確実に体調を悪化させます。胃酸や胆汁酸やすい液が出にくいので、たんぱく質や脂質の消化が難しいからです。特に、たんぱく質は消化不良だと体の毒になるので注意しなければいけません。

糖質コントロールが重要なのは確かですが、低糖質高タンパクを実現させるには順序を追って行う必要があります。

※自己流でこじらせたら元も子もないので、自信がない方は信頼できる医師と二人三脚で進めることをおすすめします。

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最初にやるべきことは血液検査

人間ドック等のオプションでペプシノーゲンを測定してもらいましょう。ピロリ菌の検査をしたことがない方は追加でお願いしてください。

ペプシノーゲン1が低いと胃酸不足です(30を下回っていると本当に少量しか食べられないはず)。炎症が起こっている時はペプシノーゲン1,2がともに高くなりますが、ピロリ菌が陽性だとどちらも低くなります(特に1)。

たんぱく質の第一消化は胃液に含まれるペプシンが行います。ここである程度の消化ができないと、肝臓やすい臓に負担がかかってしまいます。その結果、未消化のたんぱく質が腸に到達するのです。

消化酵素を作り出すたんぱく質をしっかりと食べられないということは、胃も肝臓もすい臓も消化能力が衰え、加齢とともに食べることが困難な体になっていきます。

ピロリ菌がいると胃酸不足から栄養吸収の問題を起こし、鉄欠乏の原因になってしまいます。ピロリ菌がいなくても、ペプシノーゲンが低いと消化・吸収に問題が起こるのです。

この2つの問題をクリアしないと、消化器官に負担がかかるばかりで体調不良を引き起こします。

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胃弱さんが食事の際に行うべき6つの工夫

胃弱さんには厳しい糖質制限は向きません。

しかし、糖質コントロールがうまくできないとたんぱく質を増やすことが難しくなるので、胃・肝臓・すい臓に負担をかけない食事法が必要です。

酸味で胃酸の分泌を促進

酢の物、食塩だけで作った梅干し、レモン水など

酸っぱいものは食欲をそそります。

胃酸の分泌を促してくれるので、食事を始める時に酸味を口にしておくと少しは消化がスムーズになるのです。

しかし、胃酸の代わりになるほどの威力はないので、あくまでも食欲がある時のお助けアイテムとして頭に入れておくといいでしょう。

外食の際は酢の物・ぬか漬け・ピクルスなどを追加するといいかもしれません(たまにものすごく甘いものもありますが)。

食物酵素で消化を促進

新鮮な生野菜、大根おろし、とろろ、塩こうじ、みそなど(ジュースは酵素が死滅しているのでNG)

野菜は細胞壁を壊すことによって食物酵素の働きが高まります。

サラダやスティック野菜ならこれでもかというくらいしっかりとかむと消化がスムーズに。かむのがつらい方は、すりおろした野菜を活用してください。

すりおろした野菜やこうじを使った調味料などを調理に使用すると、肉や魚を食べやすくしてくれます。食材からたんぱく質を摂取したい方は調理工程に入れることをおすすめします。

ただし、これも胃の消化能力が必要以上に落ちている時には効き目は低いです。

咀嚼(そしゃく)で消化

たんぱく質の第一消化は胃で行われますが、胃に到達するまでに細かくしておくと負担が軽減します。

大きな食物より細かくかみ砕かれた食物を消化する方が胃の労働力も最低限で済みます。

ただでさえ胃酸の分泌が少ない胃弱さんの場合は、50回でも100回でも咀嚼(そしゃく)しないと胃が受けつけてくれません。

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出汁とボーンブロスでたんぱく質補給

たんぱく質も脂質も大切な栄養素です。しかし、胃でたんぱく質が消化しにくい胃弱さんは、肝臓で乳化しなければいけない脂質も受けつけません。

そこで利用したいのが出汁とボーンブロス。

アミノ酸で体内に取り込めば消化の働きがエコモードになるので、消化・吸収・代謝が楽になるのです。

無理やり動物性たんぱく質の増加したりプロテインを飲み始めたりすると、未消化のたんぱく質が腸に負担をかけてくさいおならや便が出たりおなかが張ったりします。

利用できる糖質でカロリーを維持

糖質制限では主となるエネルギーを脂質にして、たんぱく質を有効活用させます。

ところが、胃弱さんはこれが難しくて体調を悪化させてしまうので、糖質もうまく活用した方がエネルギーを維持できます。

摂取カロリーを維持できないと、頑張って摂取したたんぱく質もエネルギーの一種として使われてしまうので、なかなか体タンパクが増えていかないのです。

頭に入れておくといいのは、精製した糖質と人工的に生成された糖質は除外すること。そして、最も利用しやすいのはご飯であることです。

ご飯は精製米よりも分づき米や発芽玄米を選ぶことをおすすめします。

血糖値の上がり方は人によって違うので、不安な方はご自身の血糖値の上昇因子を知ってから取り入れてみてください。

サプリメントの利用

たんぱく質の補給でサプリメントを使用するならアミノ酸を選ぶことをおすすめします。プロテインでたんぱく質補給をするのもいいのですが、胃弱さんなら質の良いプロテインを選ばないと内蔵に負担がかかります。

どうしてもプロテインを活用したいのであれば、ジペプチドまで分解されている質のいいプロテインだと負担がかかりにくいです。

あとは、肉や魚などを食べる時に消化酵素を使うと比較的楽に消化ができます。

余談ですが、私が外食する時はグルテンやカゼインを解禁することが多いので左の『トリエンザ』を、自炊でお肉を食べる時は『ダイジェストベーシック』を飲んでいます。

胃薬を常用している方もいると思いますが、胃薬には胃酸を中和させる成分を含む商品もあるので気を付けてください(頭痛薬や生理痛薬などの鎮痛剤も同様です)。胃酸が分泌されにくいのに胃酸を中和してしまうと、ますますたんぱく質や脂質を受けつけない体になってしまいます。

この記事のまとめ

  • たんぱく質をしっかりと消化できるかどうかは胃酸の分泌量によるものが大きい。どれだけ胃酸が出ているのか、ピロリ菌の保菌はしていないのかを調べるために、人間ドック等でペプシノーゲン・ヘリコバクターピロリ抗体を調べておくとよい。
  • そこそこの消化能力が残っているなら「酸味で胃酸の分泌を促進」「酸味で胃酸の分泌を促進」「咀嚼(そしゃく)で消化」を。肉は50gくらいが限度、魚も1/2切れが限度という方なら「出汁とボーンブロスでたんぱく質補給」「サプリメントの利用」を。少量ずつしか食べられない場合はカロリー確保のために「利用できる糖質でカロリーを維持」を。いろいろと組み合わせてたんぱく質や脂質の摂取量を増やしていけるように工夫する。
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