生理痛薬が効かない時の対処法と次の月経までにやるべき3つの生活習慣改善

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

生活に支障を来さないために飲む生理痛薬が効かないと、のたうち回りながら寝込むしかない状況に陥って気分まで落ち込んでしまいます。生理痛の痛みを男性が経験したら、「今すぐに救急車を呼んでくれ!」と言い出しかねないレベルでしょう。

「腹部や腰回りを温める」「ストレッチをして血流を良くする」「リラックスをする」などで軽減させる方法もありますが、根本的な解決には至りません。痛みを抑える成分が効かないのはなぜなのかを考えて対処をし、生理痛を起こさせないための生活習慣改善が必要です。

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生理痛がひどい人は病気を疑おう

生理痛のおかげで起き上がれないほどつらく、仕事を休んでしまうこともしばしば……。

ここまでのひどい生理痛に耐えているのであれば、まずは病院に行って検査をしてもらうのが一番。原因が月経以外のところにあるかもしれません。

考えられる病気

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫など

放っておけばガンになる可能性も。子宮の検査をしたことがない方は、今すぐに婦人科へGOです。

生理痛薬が効かない原因と悲しい副作用

生理痛の痛みの原因はプロスタグランジン。子宮を収縮させて不要になった子宮内膜を血液とともに押し出す作用を持っています。分泌量が多いと痛みを感じやすくなります。

市販の生理痛薬(バファリンルナi、ノーシンピュア、ロキソニンSなど)はプロスタグランジンを抑制する成分が含まれているのですが、産生が始まってからでは効き目が薄かったり、薬への依存で効かなくなってしまったりといったことが起こります。

また、プロスタグランジンを抑制するためには有効ですが、子宮の病気によって痛みが増している場合には全くといっていいほど効き目がありません。

さらに、生理痛薬の常飲で副作用(食欲不振)を起こし、栄養がうまく消化吸収されずにますます悪循環にハマるというおまけがついてきます。女性は貧血が起こりやすい体なのに、貧血の助長も起こります。

「一時的なら問題ない」という決まり文句は無視

生理痛の痛みは1日〜2日で治まるので、この間だけでも我慢せずに薬を飲んだ方がいいといわれますが、これは当てにしてはいけません。

実際に私も生理痛持ちでした(現在はなし)。ひどかったのは経血が多い2日目から3日目にかけて。のたうち回る痛さではあったものの、起きられないほどではなかったので薬は飲んだことがありませんでした。3日目の夜くらいには治ってしまうので、誰にでもある痛みだと思って過ごしていました。

ところが、フリーランスになってから自治体の健康診断を受けた時に、小さな子宮筋腫が見付かったのです(「経血量が多い」「塊が出る」などの症状はあった)。会社の健康診断で子宮頸がんや子宮がんの内診がない場合は、人間ドックに行くことをおすすめします。

月経の度に痛みが起こるということは体が緊急のサインを起こしてくれているわけですから、自己判断で乗り切ってしまうことは大きなリスクを抱えかねません。

子宮筋腫が大きくなり過ぎて子宮を摘出せざるを得なかった友人もいるので、いつか結婚をして子供がほしいと思っているなら、若いうちから検査しておくことをおすすめします。

漢方薬に詳しい婦人科医を探そう

婦人科医といっても考えはさまざま。副作用によるリスクを伝えず、簡単に鎮痛剤(ロキソニン、アスピリンなど)やピルを処方する医師もたくさんいます。

鎮痛剤の副作用は上記の通りですが、ピルにも重大な副作用があるのでご注意を。血栓の原因になったり銅過剰(※1)の原因になったりするので、知らずに服用し続けた結果、望んでいなかった病気と闘うことになりかねません。

生理痛を抑えるためには、漢方薬で自然治癒力を高める治療方法も存在しています。いつまでも薬に頼りたくないのであれば、有無を言わさず鎮痛剤やピルを処方する医師ではなく、いくつかの選択肢の中から現時点で最良の治療法を提案してくれる医師を選んでください。

月経痛に使用される漢方薬
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 温経湯(うんけいとう)
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

など

栄養療法(オーソモレキュラー)を行っている医師であれば、婦人科が専門でなくても有益な対処方法を提案してもらえます。第二の選択肢としておすすめです。

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次の月経までにやるべき3つの生活習慣改善法

「好きなものを好きな時に好きなだけ食べたい」という方にはつらいかもしれませんが、薬に頼らず痛みを抑えるためには必要なことなので実行することをおすすめします。

どうしても難しいという場合は、せめて月経が始まる1週間前から生活習慣を変えてみてください。

炎症を引き起こす食事を控える

  • 炎症を起こす油を控える
  • 腸漏れを引き起こす麦類(グルテン)・カゼイン(乳製品)・サポニン&レクチン(大豆製品)を控える
  • 糖質を控える
  • カフェインを控える

痛みのもととなるプロスタグランジンはホルモン様物質で、細胞膜にある脂質から作られます。炎症を起こすのはアラキドン酸(肉に多い※2)で、これをたくさん作り出すのがリノール酸です。

反対に、炎症を抑える脂質は魚に多く含まれるDPA・EPAやαリノレン酸・γリノレン酸です。特にEPAは炎症の抑制に効果的なので、酸化防止をしっかりとしているサプリメントを使用するのもいいでしょう。

積極的に摂取したい油(オメガ3)の欠点は酸化が早いことです。特に、亜麻仁油やエゴマ油などの油を使用する際は、透明の瓶よりも黒い瓶に入っているものやパウチになっているものを取り入れてください。

調理におすすめの油は積極的に摂取する必要はありません。酸化に強い油なので、加熱調理に向いているだけです。

細胞膜の脂質は普段から摂取する油を変えることで変化させられるので、魚の摂取量を増やしたり使用する油を変えたりすることで炎症を作り出す物質を減らせます。

腸漏れ(リーキーガット)

腸漏れ(リーキーガット)を引き起こすグルテンとカゼインは有名ですが、意外と見落とされているのが豆類に多く含まれるサポニンやレクチンです。

特に、大豆に関しては水に漬けても成分が抜けにくいこともあり、牛乳の代わりに豆乳を飲んでいる方や肉・魚の代わりに大豆製品を食べている方は要注意。豆類のなかでも日常的に食べられているので、食べる量が多いと腸内環境を荒らしてしまいます。

ただし、大豆から得られる栄養素も無視はできないので、月経の1週間前は控えたり発酵したものに限定したりすることで回避できます。

糖質

糖質は体内のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出します。さらに、細胞にあるRAGE(終末糖化産物受容体)がAGEsと結び付いて活性化されると炎症を引き起こすのです。

1日の食事で糖質の占める割合が多い方は控えるように意識してみてください。

ご飯、パン、麺類、お菓子類、果物、ジュース、スポーツドリンク、砂糖を多く使う料理、乳製品など

主食を3食で食べている人であれば、お菓子類や果物などはわざわざ食べる必要はありません。

なかでも減らしておきたいのは「ショ糖(砂糖も含む)」「ブドウ糖」「果糖」「乳糖」「麦芽糖」といった糖類を含んでいる食べ物・飲み物です。特に、甘みの強い果物や野菜にはショ糖が含まれるので気を付けてください。体に良いと思って食べていると、1日に摂取する糖質の量がグンと増えてしまいます。

「絶対に食べるな!」とはいいません。せめて、排卵日が終わった辺りから控えておいて損はないでしょう。

カフェイン

「目覚めにコーヒーを1杯」「午後のブレイクタイムにコーヒーやお茶を1杯」「気合いを入れるためのエナジードリンク」といった飲み方は生理痛に関係なく避けた方がいいです。

砂糖が入っていなくても血糖値が上がるため、人によっては体に異常を来たす恐れがあります。

カフェインを摂取するならせめて食後。しかし、1日に何杯も飲むのは考えものです。

カフェインは刺激物でもあるため、月経の1週間前くらいからは控えておくと炎症を起こしにくくなります。徐々に減らしていって、「たまに飲めばいいや」くらいの感覚になるのがベストです。

体を冷やす生活をあらためる

体を冷やす原因
  • 栄養不足(たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン)
  • 血行不良(運動不足、ストレス)
  • 糖質の過剰摂取(血糖の調節異常)
  • カフェイン飲料の過剰摂取
  • 代謝の低下(筋肉量の低下、甲状腺機能の低下、間違ったダイエット)
  • 体温以下の飲み物・食べ物、体を冷やす食材
  • 口呼吸(冷えた空気を体内に取り込む)
  • 寒くても薄着

スイーツや菓子パンを食べるのが日課になっていて、食事らしい食事は味の濃い外食や添加物だらけのお弁当・お総菜で、大した運動もせず、冷たいドリンクやアイスを好み、カフェイン飲料で気合いを入れ、無意識に口がポカンと開いたままで、体が冷えるような服装をして、カロリーだけを意識した食生活をしていると体は冷えます。

自らエネルギー(ATP)を作り出すためには、糖質以外のエネルギー「たんぱく質」「脂質」や「ビタミンB群」「ミネラル(鉄、マグネシウムなど)」が必要です。肉・魚・卵を全くといっていいほど食べていない食生活だと体温は上がりません。

適度に運動をしてストレスに耐えられる体作りをし、基礎代謝を維持する生活を心がける必要があります。

あまりにも疲れが取れない場合は甲状腺機能を専門機関でしっかりと調べてもらい、冷えになる原因を突き止めることも必要です。

質の良い睡眠を取る

質の良い睡眠とは「ぐっすり眠れて、アラームがなくても起きられて、寝覚めはスッキリ、疲れは一切残っていない状態」を指します。ある程度の睡眠時間は確保する必要がありますが、長時間睡眠が良い睡眠とも限りません。

眠りの質が良くなれば血流も良くなるため、冷えの改善はもちろんのこと、生理痛の痛みも治まってきます。

体温を上げるためには「エネルギー源になる食材をしっかり食べる」「日中に軽く運動をする」「体を冷やさない」の3つが重要です。また、寝る前に交感神経が刺激されるような行動も控えなければいけません。

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この記事のまとめ

  • 起き上がれないほどの痛みを伴う生理痛は、「子宮内膜症」「子宮腺筋症」「子宮筋腫」といった病気の可能性が高い。市販の生理痛薬は効かないので、検査をして状況を把握する必要がある。
  • 鎮痛剤の副作用によって食欲不振が起こると、栄養の消化吸収が難しくなって栄養不足に陥りやすくなる。貧血にもつながり、痛みとは長らく付き合うことになる可能性が高い。
  • 鎮痛剤やピルのリスクをしっかりと説明した上で、現段階で最良の治療方法を提案してくれる医師に相談する。栄養療法(オーソモレキュラー)も視野に入れるといい。
  • 次の月経までにできる3つの生活習慣改善は「炎症を引き起こす食事を控える」「体を冷やす生活をあらためる」「質の良い睡眠を取る」である。意識をして生活習慣を変えることで、炎症の起こりにくい体へと変化させていく。
※1.銅過剰:銅はノルアドレナリンの産生に関与するミネラル。過剰になると不安やイライラが増え、「パニック障害」「不安障害」「統合失調症」といった精神系の病気を引き起こしやすい。ノルアドレナリンの過剰分泌は高血糖や高血圧の原因にもなりやすく、糖尿病・心臓・脳の病気の引き金になる。
※2.アラキドン酸を含むからといって肉を控えるのは得策ではない。むしろ、生理前から生理中にかけてはレバーや赤身肉に含まれるヘム鉄を積極的に補充したいので、肉ではなく調理に使用する油を見直すことが大切である。
参考文献

『女性の不調は「冷え」が9割 子宮を温める食べ方があった!』定真理子/桑島靖子 著
『糖質制限の教科書』江部康二 著
『甘いもの中毒 私たちを蝕む「マイルドドラッグ」の正体』宗田哲男 著
『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』宮澤賢史 著
『血液栄養解析を活用!うつぬけ食事術』奥平智之 著
『小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」から身を守れ!』江田証 著
『栄養の教科書 改訂新版』中嶋洋子 監修

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