栄養療法(オーソモレキュラー療法)では、たんぱく質と同じくらいに重要視されるのが脂質です。オメガ3もオメガ6もオメガ9もバランス良く摂取することで、抗炎症・抗酸化(老化防止)ができ、細胞膜までしなやかにします。
油は加熱すると酸化するので、できるだけ炒め物や揚げ物は避けたいものですが、家族がいるとそうもいきません。そこで使用していただきたいのが、グラスフェッド牛から作られたギーです。
GHEE EASY(ギー・イージーについて)
オランダで飼育されている牧草牛(グラスフェッド牛)の無塩発酵バターから作られたギーです。
EUオーガニック認証取得をしているため、以下のものは使用されていません。
- 農薬(牧草)
- 抗生物質(牛の飼育)
- ホルモン剤(牛の飼育)
見た目はバターですが、バターに含まれる水分やたんぱく質が取り除かれているため、なめらかで使いやすいです。
デメリットとメリット
デメリットは?
- 独特の香りがあるので好みが分かれる
- 常温保存では酸化速度が速い
私はインドカレーやスリランカカレーが大好きなので、ギーの香りは全く気にならないのですが、駄目な人は嗅ぐだけで嫌気がさすそうです(実母がこのタイプ)。
酸化しにくくて常温保存でも大丈夫なのですが、オメガ3系の脂質も含まれているからか、常温保存だと酸化臭を感じます。私は念のためにチルド室で保管しています。
メリットは?
- 栄養価が高い
- 中鎖脂肪酸を含む
- 発煙点が高い
バターも栄養価は高いのですが、ギーは余計な水分やたんぱく質を取り除いているため、ビタミンAやビタミンEが豊富です。体内の酸化防止にはビタミンACEは欠かせない栄養素なので、お肌が気になる年齢層にも向いています。
中鎖脂肪酸は素早く分解してエネルギーに変わるため、体脂肪になりにくい脂質です。糖質のように血糖値を上げることもないので、運動前のエネルギー補給に向いています。勉強や部活等でエネルギーが不足しやすい思春期のお子様にも適しています。
ギーの発煙点は250度です。発煙点が高いということは、加熱時に活性酸素を発生しにくいので、炒め物や揚げ物をしても体内での酸化や炎症を起こしにくくなります。ただし、どんな油でも時間がたてば酸化するので、作った物を何日もかけて食べるのはやめた方がいいです。
活性酸素を発生しにくいということは、あらゆる病気の予防にもつながります。
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- アトピー性皮膚炎
- ガン
- 炎症(胃炎、肝炎、関節炎など)
など
ギー・イージーの活用術
普段から使用している油をギー・イージーに変えるだけです。揚げ物をするには量が足りませんが、揚げ焼きなら十分に対応できます。
個人的には、インドカレーやスープカレーなどを真っ先に作ることをおすすめします。
流行中のバターコーヒーを作るのにも適しているので、好んで飲まれている方はぜひお試しください。
クックパッドでレシピも公開されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。