『うつぬけ食事術』は疲れやすい、やる気が出ない、眠れない、痛みがある人を救う本

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのあんどうです。

テケジョ・テケコ(鉄欠乏女子・鉄欠乏の子供)を救う活動をしている精神科医の奥平智之先生の著書『血液栄養解析を活用!うつぬけ食事術』をご紹介します。

栄養療法(オーソモレキュラー)関連の書籍は難解であることが多いのですが、奥平先生の著書は誰にでも分かりやすくマンガで記されているので、体調が悪い方でも苦を感じることなく読めます。

健康診断では「特に問題ありません」「心配はありません」と言われるのに、以下のような不調を抱えているのであれば読む価値があります。

  • 疲れやすい
  • やる気が出ない
  • よく眠れない
  • 人と会いたくない
  • 集中力がない
  • イライラが止まらない
  • もの忘れが激しい
  • 冬や天候の悪い日が続くとうつっぽくなる
  • 体のどこかに痛みがある(頭痛、腰痛、生理痛、歯痛など)
  • 冷え性(一年中)
  • 肌の調子がイマイチ

など

うつ病やうつ状態がなくてもぜひ読んでいただきたい!

『血液栄養解析を活用!うつぬけ食事術』のおすすめポイント

1
マンガと図解が優秀

前作と同様にマンガや図解が多く使用されているので、文字だけを読むのがつらい方でも読みやすいです。

2
タイプ別うつチェック

不足する栄養別にチェックができるので、対処法が分かりやすいです。起こっている不調の理由がハッキリするので、今後の食生活の改善がしやすくなります。

3
栄養不足とうつの関係が明確

栄養が脳や体の機能にどのように関わってくるのか、わかりやすく説明してあります。生化学が苦手でもしっかりと理解できます。

4
腸内環境と栄養の関係性が明確

腸に問題があると栄養の吸収が妨げられるのですが、何が原因でどのような症状が出るのかが分かりやすく説明されています。腸管を介さないアプローチの仕方も解説しているので、治療の幅が広がります。

5
理解しやすい食事の摂取方法

何を控えて何を食べるかが明確です。主食の取り入れ方も明記されているので、無理な糖質制限で体調不良を悪化させるリスクも回避できます。料理が面倒、料理をする気になれないといったような方でも簡単に作れる“うつ改善レシピ”も載っています。

6
分かりやすい「血液検査データでできる栄養チェック」

栄養療法(オーソモレキュラー)を実施している医師やカウンセラー向けの栄養チェック方法ですが、全くの素人でも栄養の不足が簡単に見付けられます。脱水・溶血・炎症によって起こるデータのマスクについても触れているので理解するのは難しいですが、血液検査データがあれば不足している栄養素が大体分かります。栄養療法(オーソモレキュラー)による治療中で、医師やカウンセラーの説明だけでは理解が難しい方にもおすすめです。

前作の『マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ』に比べると、症例による説明や栄養が吸収できない理由などが詳しく書かれているので、自己流で食事を改善してもうまくいかなかった方に寄り添った内容にアップデートされています。

『血液栄養解析を活用!うつぬけ食事術』の注意点

漢方薬の取り入れ方

奥平医師は東洋医学にも精通しているので、漢方薬やハーブや香辛料の取り入れ方についても言及しています。

素人には分かりやすいように説明しているので、全く知識がない方でも安心して勉強はできますが、123ページから説明されている漢方に関しては注意が必要です。

漢方薬は薬なので、必ず副作用があります。自己判断で市販の漢方薬を購入しないようにしましょう。かかりつけ医や薬剤師に相談してから取り入れないと、症状が悪化する可能性もあります。

血液検査による栄養チェック

血液検査データから栄養の不足を読み取るのは非常に難しいです。

138ページから書かれている「Dr.奥平式理想値」はあくまでも理想値であり、理想値内に含まれていれば問題なしという数値ではありません。

131ページに問題なさそうなデータがマスクされる「マスク要因」が書かれていますが、これを読み取るのは至難の業!

栄養チェックはあくまでも参考程度にし、問題があると感じるのであれば専門クリニックでしっかりと栄養解析をしてもらってください。

著書の中ではサプリメントに触れていませんが、独断でサプリメントを飲み始めるとこじらせることになるので注意が必要です。

医療機関との連携が重要

53ページにも書かれているのですが、うつ状態と精神疾患は違います。

例えば、なんとなくやる気が出ないのと希死念慮(自死の願望)を含むやる気のなさは別物です。なんとなくやる気が出ない状態がしばらく続き、希死念慮が出てくることもあります。

栄養だけで解決できるほど単純なものではないので、専門医の診断を仰ぐことは忘れないようにしてください。

食事のバランスに関して

バランスの良い食事の基準は人によって解釈が違います。

野菜を中心としたバランス食なのか、たんぱく質に偏ったバランス食なのか、糖質を中心としてなんでも食べるバランス食なのか……。

「肉も魚も食べてるけどなあ」と思っていても、不足気味または吸収されていないから体の不調が起こります。問題がない食事をしていても、大きなストレスを抱えていると吸収できずに不足することも考えられます。

栄養が吸収されない原因は著書に書かれているのでしっかりと読んでいただきたいです。

私がサプリメントよりも食事の改善をおすすめする理由

TwitterでもInstagramでも口頭でもしつこく言い続けているのが食事の改善。

体が動かない時は料理ができないこともありますが、専門家の指導がない状況でサプリメントやプロテインに頼るのはおすすめしません。

インターネットや書籍を利用して、具体的に商品や飲む量を提示している医師もいますが、その商品や量が全ての人に合っているわけではありません。知らずに摂取し続けると、体調を崩す可能性があるので注意が必要です。

人はサプリメントやプロテインを飲むために産まれてきたわけではありませんよね?補助的に使うならまだしも、食事の代わりにしてしまう人もいるため、例え症状が良くなったとしてもサプリメントやプロテインが手放せなくなってしまいます。

運良く元気になれたとしても、これらを摂取しないと健康が保てないのであれば健康とは言えません。

うつ病を患っていた私の闘病中は環境がよく、母が食事を作ってくれていました。全ての感覚をすっかり失っていた当時は楽しいともおいしいとも感じていませんでしたが、とにかく薬を飲むために食事だけはしっかりと食べていました。

食べて寝るだけの生活だったので見事に15kgくらい太りましたが、食事を怠らなかったから体調が良くなっていったのだと思います。比例するかのように、食事を「楽しい」「おいしい」と感じることが増えていきました。

当時は栄養療法(オーソモレキュラー)の情報にたどり着けなかったので、元気になり始めた頃に仕事を再開し、無理なダイエットをしたらぶり返しましたが……。

寛解して月日がたち、栄養療法(オーソモレキュラー)を知ってからは、それまで全否定していたサプリメントの重要性も理解できるようになりました。

病気や原因不明の症状を抱えている状態の方は、食事だけでは栄養が補いきれません。だからこそサプリメントの力を借りるわけですが、闇雲に飲んでも効果は出にくいです。

『血液栄養解析を活用!うつぬけ食事術』には、SIBOや水銀などによって栄養の吸収が妨げられる説明もされています。

参考文献の数が前書よりも圧倒的に多く、実際に読んでみると素人には理解しにくい書籍や文献も参考にされているので、「なぜ、自分だけは効果が出ないのだろう?」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。