シンガポール→台湾→東京の3都市で開催されたツアーのファイナルに参加してきました。
※レポートはしておりません。感想をお楽しみください。
アジアサーキットツアーの感想
東の『スガフェス!』、西の『スガフェス!WEST』と大きなイベントが続いたスガ氏の20周年祭りから一転、マニアが懐かしがりながら踊れる良い締めくくりライブになったのではないでしょうか。ギスギスした心で過ごすことが多い年末に、「あと数日頑張るぞ!」と力をいただいた気がしました。
新曲『トワイライト★トワイライト』について
いろいろなことをすっ飛ばして、いきなり新曲のことから語ります。ライブの当日に配信された『トワイライト★トワイライト』は、ダウンロードするのをすっかり忘れており、ライブがお初でした。
(リハーサルもそこそこに)披露するのが初めてで、「緊張する」と言いながらも、バッチリと決めたスガ氏&サポメンたち。Duran氏の力強いギター、エロティックな要素を醸し出すのに欠かせない竜太さんのベース、この曲の楽しさを表すリズムに必要なSATOKO氏のドラム、スガ氏の声に色を添えるMaya氏のコーラス。5つの個性が気持ち良く合わさって、会場がまるでディスコフロアみたいでした。
スタンディングライブに適した曲なので、この場では盛り上がれましたが……。
私は、シカオちゃんの曲を一度だけ聴いて「良いっ」と思ったことは一度もありません(笑)。何度か聴いて、あるいは何年かたってから染み付いてくることが多いです。帰宅後にダウンロードをして、翌日から何度もリピート! 歌詞も入ってきて、ひとりでニタニタしてしまいました。ただし、まだ血にも肉にもなっておらず、ジワッくらいでストップしています。
「モデルはまたあの人?」「曲に対して歌詞が青春」「CMに起用していい曲なの?」など、勝手に脳内がお祭り状態です。しかしですね、本心はまだライブでは一度も歌われていない『雨ノチ晴レ』と『ハッピーストライク』が聴きたいなあなんて……。
本当に個人的な話ですが、スガ氏は私の10年先を歩んでいます。『Progress』では(誰も知らない世界へ向かっていく)勇気を“ミライ”と表現し、『雨ノチ晴レ』では(誰かに誇るものではなく)“自分の弱さと戦うための武器”と表現しています。「10年後の私は、これが言えるまでに成長しているだろうか?」と思いながら聴いているので、ぜひとも弾き語りで聴きたいものです。
弾き語りの『アシンメトリー』が!
ライブというのは正に生! その時の心情によってツボにハマる曲が変わります。ひたすら踊り狂うのも楽しいですが、今回の私はそうではなかったようで、弾き語りコーナーでその瞬間が訪れました。
普段は『アシンメトリー』を感覚で聴いているのだと思います。ところが、この日はギター1本で歌われたため、詞(ことば)が鮮明に入ってきたようです。スガ氏がシンガーソングライターであることを思い出す瞬間でもあります。
動きが止まるとかえって疲れてしまうので、スタンディングの時は弾き語りのコーナーが少なめだとありがたいのですが、心と体が踊っている最中にふと静けさがやってくるとドキッとします。それも、あまり弾き語りで演奏しない曲を歌われると、ギャップもえのような感覚に陥ります。
「涙の色はきっとー」と歌い出した瞬間に、「この曲、なんだっけ?」と思ったくらい別物で、目をつぶって聴き入ってしまいました。この後の『アストライド』はゾクゾクしましたね。音が重なり合っていく感じがたまりませんでした。
「最高かよ!」のアンコール
個人的には最後の3曲が良かったです。『愛と幻想のレスポール』『91時91分』は、通常なら本編で歌われます(その方が盛り上がるしね)。でも、今回のセットリストではなぜかアンコールで! 20周年イヤーならではの、ベストな組み合わせだと思いました。
本当の意味でレクイエム(※)になった『愛と幻想のレスポール』で本編を上回る高揚感を感じ、シャウトしてジャンプをするだけでスカッとする『91時91分』で1年分の煩悩を払い落とし、来年以降も『したくてたまらない』という欲望を持って終了したのでした(笑)。
※どうしてもアンコールに入れたくなったとか。台湾の飛行機事故で亡くなった友人のことを、台湾の時に思い出しゾワーッとしたと。引き寄せられた?!
“Suga Shikao Asia Circuit”のセットリスト
新境地での披露もあり、セットリストは“王道のスガシカオ全部盛り”のような構成でした。
2014年に『Next Round Tour 2014(おいしいとこ全部盛りツアー)』がありましたが、その時よりもクセはなかったです。基本的にはシングルからで、初めての人が聴いても嫌にならない感じでした(笑)。
- アイタイ
- Party People
- 19才
- あなたひとりだけ幸せになることは 許されないのよ
- Real Face
- はじまりの日
- トワイライト★トワイライト
- 夕立ち
- 夜空ノムコウ
- 黄金の月
- アシンメトリー
- アストライド
- Progress
- 午後のパレード
- NOBODY KNOWS
- 真夜中の虹
- 奇跡
- Re:you
- コノユビトマレ
- 愛と幻想のレスポール
- 91時91分
- したくてたまらない
個人的には、もっとクセのあるセットリストが好きです。それだけに、FUNK FIREを激しく熱望いたします! その時は、復活した義人さんのギターでぜひ! 「スーガーシーカーオー」不足です(笑)。