浅草でフレンチのお店を探していて、ふっと心に響いたのが『フランス食堂 サバ』でした。
「Ça va(サバ)」はフランス語で「元気」です。元気を保つために毎日でも食べられそうな料理がそろう穴場のビストロなので、今後も定期的に通いたくなりました。
※近所ではありませんが、訳があって浅草には定期的に訪れています。
フランス食堂サバのランチとディナー
基本は夜のみの営業ですが、コロナ禍で金土日のみランチの営業も始めたようです。ランチもディナーもメニューは同じでした。
私は「フランスのハンバーグ アッシェ ベアルネーズソース」を、相棒は「鶏胸のシュープレム マッシュルーム風味」をセットでオーダーしました。
ディナータイムのオードブルはプラス2品だそうです。
左から反時計回りに、ラスクのように焼かれたカリッカリのバゲット、レバーペースト、ゆで卵(&タルタルソース)、キャロットラペ、ミニトマト、黒オリーブ、きゅうりのピクルス、レンズ豆のサラダです。
どれも丁寧な味付けで、特に感動したのがレンズ豆のサラダでした。ビネガーが効いていて、食欲がどんどん増していきます。レンズ豆のカレー・煮込み料理・スープは食べたことがありますが、サラダで食べたのは初めてでした。
レバーペーストも美味でした。クセがないのはもちろんのこと、味付けは濃すぎず薄すぎずで、ワインが飲める方ならもう少し欲しくなってしまうかもしれません。
オードブルを食べ進めていた相棒が、私の前では珍しく「酒が欲しくなるなあ」と言っておりました(病み上がりのために飲まず)。お酒に合う味付けなのでしょう。
「豆料理が美味しいお店は何を食べても美味しい(相棒の持論)」は、メイン料理に通じておりました。
肉ラバーをうならせる牛100%のハンバーグ(200g)でした。つなぎはなく、ほとんどステーキです! 肉に余計な味付けをしていないため、顔がニタニタしてしまいました。
お初のベアルネーズソースは、卵黄・エストラゴン・ヴィネガーで作られた酸味のあるソースです。脂身の少ないハンバーグですが、肉がサッパリといただけます。このソースは家でもまねしてみたいと思いました(「難しいぞ、あれは」と言われました)。
ジャガイモは油っぽくなく、塩味が控えめで、いも嫌いの私でもパクパクと食べられてしまう危険なフリットでした。
※センスのない相棒写真にて失礼いたします(補正&加工いたしました)。
鶏むね肉とたっぷりのマッシュルームを蒸し焼きにしたこちらの料理は、バターソースなのにサッパリといただけます。
マッシュルームにどんどん味が染み込んでいき、最後まで飽きることがなく食べられそうです(お肉1枚、マッシュルーム数個を分けてもらっての感想)。
パンは2つくらい欲しいところです(美味しいパンでした)。しかし、お酒を飲む方にはちょうどいい量なのかもしれません。
他の料理も気になっているので、浅草に寄った際はまた伺います。
フランス食堂サバのお店情報
最寄り駅はつくばエクスプレスの浅草駅です。地下鉄または東武線の浅草駅からも歩いて行けます。言問通りを渡り、雷5656会館から3本目の道(そば処『弁天』)を左に曲がるとお店が見えます。赤いドアなのですぐに分かるでしょう。
手前にテーブル席が1席で、あとはカウンターが10席のみです。奥に広いので、狭苦しい感じはありません。
かしこまったおしゃれなフレンチもいいのですが、食事としてしっかりと食べたい時には量が足りないので、食欲が旺盛な方なら絶対に気に入るお店だと思いました。
店主のこだわりは「創作しないフランスの家庭料理」。味は本格的なので、満足感も非常に高いです。
※魚介類の料理はありません。