「日常に非日常を」がコンセプトの間借りの寿司屋『シャン寿司』に行ってきました。カウンター6席のみの小さなお店です。
※訪れた当時(2021年3月)は間借りでした。
シャン寿司のランチコース
メニューは8貫のおまかせコース昼7貫・夜6貫のおきまりのみです。税込みで1,980円(3,300円に価格改定されております)!銀座なら3倍はするだろうなというこだわったお寿司でした。
記事を書いた当時とはコース設定や価格が変更されております。お店のInstagramをご確認ください(2023年4月現在)。
ここから先は、2021年3月のレポートです。
アマダイからのスタートです。プリッ、モチッ、アマッ。すごく丁寧なお仕事をされているのが分かります。
ホタテはしっかりと歯ごたえがあり、シマダイは寝かせ方が絶妙で、マグロのづけはねっとりとしてほんのり甘かったです。
マグロの赤身が既にトロっぽさを感じさせていたので、中トロはどうだろうかと口にすると……。こちらはねっとりというより脂の甘みがジュワーッと口に広がります。
シメサバは酢じめの仕方が素晴らしいのひと言です。酸味が少なめでサバの刺身を食べているかのようでした。臭みがないので、サバが苦手な方でも食べられそうです。
「魚はアジで終わりかあ」。と少しだけテンションが下がってしまい、アジの味が味わえず(笑)。
でも、北海道産のムラサキウニの軍艦を見て盛り返しました。値段はその場で決定するというラフな感じが良かったです(常連さんだけでとてもアットホーム)。
3貫はお好みでお願いしました。
サヨリはプリッとしていて非常に甘かったです。こんなに美味しいサヨリの握りは初めてでした。
私の好物コハダはサバと同様に酢じめの仕方が素晴らしく、酢をほとんど感じさせないのでコハダそのものを食べている感じが良かったです。
そして、その場にいた全員のテンションが上ったムラサキウニ! お一方はおかわりをしておられました(その気持ちはよく分かる)。
見ての通り、ウニは山盛りです。6粒? 7粒? 数えるのを忘れましたが、果物を食べているかのような甘さでした。幸せ〜!
サクランボの酢漬けは、豊洲の知人のお店で購入してきたものだそう。こちらはサービスで出していただきました。甘いという先入観を通り越して、きちんと漬物として成立しているという不思議。
シメはアサリのおみそ汁でした。
シャン寿司のお店情報
JR高円寺駅南口から徒歩4,5分です。パル商店街(アーケード)の終わりに近いところで、JR側から歩くと左手にあります。
『Focal』というお店の3階にありますが、看板は出ていないので要注意です。会員制のそば屋『紅い花』を間借りしているので、看板は『紅い花』を見付けてください。Instagramのストーリーズ(アーカイブ)で確認できます。
魚が美味しいだけではなく、お酒にもこだわっていて美味しそうでした。飲めないのに美味しそうという表現は変ですが(笑)。
器が好きで見るとすぐに仕入れたくなるとも仰っていました(本当にすてきなものばかり)。
前日にお店の情報を調べていたら、店主が元ミュージシャンだという情報を得ました。お話を伺うとギターボーカルをされていたそうで、今は全く演奏をしなくなったとか。
料理をやろうと思って、どうせやるなら「日本食⇒寿司」の流れだったみたいです。22歳まで生魚がダメで、魚屋で働いて魚のことを覚えたという貴重なお話も聞けました。
ギターから魚へ。なかなか善き。間借り営業の間にいろいろとお試しして、いずれは中野で店を構えることを検討中だそうです。ランチだけはお手頃な価格で頑張ってもらいたいなあなんて思っております。
(小声で。自分のお店を持ったら、ぜひ寿司と音楽のコラボをしてもらいたいです)
- 店舗情報:シャン寿司
- 住所:東京都杉並区高円寺南4-24-7 白石ビル3F
- 電話:03-3314-3192(予約はInstagramのDMまたは公式LINEのみ)
Instagram@shansushi034
※営業時間は昼12時〜14時半、夜18時〜21時です。急な休みなどはInstagramで確認してください。
おまかせのみ火・水定休完全予約制おひとりさま友人とこだわりの日本酒現金決済のみ