2020年12月半ば。胃もたれ・胸焼け・吐き気を経験しました。
胃カメラ検査による診断結果は逆流性食道炎。食道の画像を見ると、過去に何度か起こしているらしく、「年に一度は検査することをお勧めします」とまで言われました。
ただし、胃には何も問題がなく、素人の私が見ても美しい胃でした。これが顔なら良かったのにと思うくらいに全く荒れておりません(医師の診断では胃がんや胃潰瘍にはなりにくいそう)。
いろいろと考察できる部分があったので記しておきます。
逆流性食道炎が起こった原因
楽食べや楽生きをお伝えしているにもかかわらず、これが原因なんてお恥ずかしい話ですが、間違いなくストレスによるものです。
プライベートと仕事面のダブルで大きな負荷がかかり、ドドーンと胸焼けと胃もたれを起こしました。
ストレスが多いと胃酸不足になって食べられないのでは?
そういう方も多いですが、私の場合は全くの逆でして……。若い頃からストレスを感じると「食べて、寝て、回復するぞ」という傾向がありました。やけ食いはしないのですが、いつもより多く食べると元気になると思い込んでいるタイプです。
ところが、これが恐らく今回の検査で判明した大元なのだろうなと推測します。
10年ほど前に胃カメラの検査をした時には食道に問題はなかったので、ここ数年のことだと思われます(自覚あり)。
- 父の看病時から亡くなった後の手続き等のストレスで胃に違和感を感じていた
- ストレス源を単なる事象と捉えられなくなっていた(睡眠をとっても持続する)
- 焼き肉や食べ放題に行くと腹八分目が崩壊(焼き肉ではデザートがハラミ、食べ放題では普段は興味が薄いスイーツまでたっぷりと食べる)
3番目は今まで全く問題がなかったのに、父が亡くなった後は違和感を感じていました。
「逆流性食道炎は何度か起こしている」というのは、数年の出来事ではないかなと推測できます。
後日談として。逆流性食道炎が治ることはありませんが、落ち着いた後は症状を出さないように生活することは可能です。仮に症状が出たとしても嘔吐をしないことが分かったので(私の場合)、大きな食事制限を行うことはありません。脂質の少ないたんぱく質を選んだり、酸味を控えたりする程度で治まります。酸化した油と甘すぎる食べ物に反応することは分かっているため、そこだけは気を付けています(甘い食べ物は好きではないので、普段は食べることがない)。
2023年11月追記
胸焼けや胃もたれを起こした時の様子
具体的には2つの症状がありました。
- 食事の時は問題なく食べられるのに、食後3時間くらいで胸焼け・胃もたれが起こる。
- 空腹感はあるのに、つわりのような症状が起こって食べられない。
QOL(生活の質)がだだ下がりです。
これらの症状に伴い、腸が全く動いていない実感がありました。
私は便通を健康状態のバロメーターにしていて、起床後の排せつで排尿と同時にバナナ便(黄土色〜茶色・便臭なし・浮いている)が出た時を絶好調としています。朝食後や日中の排便、便臭あり・沈むなどがあれば食生活を変えます。
ところが、胸焼け・胃もたれを起こしてからはそれ以前の問題でした。腸が動かないから便は出ず、出たとしても異常な臭いを発していました。
気にすると余計に出なくなるので、「食べていないのだから仕方がない」と考えましたが、レントゲン検査では便秘になっていることが分かって悔しかったです。
治療以外の対処法
バレット上皮(バレット粘膜)との診断も出たので、胃酸を抑えるPPI(ネキシウム)が処方されました。逆流性食道炎を繰り返しているとバレット食道という状態に進行し、食道がんのリスクも上がるようです。
※説明すると長くなるのでお調べください。
健康診断での胃酸の検査では、そこまでたっぷりと出ているわけではありません。まずは無駄に胃酸を出さないように生活習慣の改善を始めました。
- 朝晩の瞑想(めいそう)
- 無意識君との対面(ストレスの回避)
- 食べられるものとベストな量を見つける
- ひと口の量を少なくして咀嚼(そしゃく)回数を増やす
- 食後は深呼吸を意識
- 座位の時間を減らす
- 枕を使って就寝(つらい時は左向きで寝る)
朝晩の瞑想(めいそう)
瞑想はとても良い効き目があります。交感神経が高ぶっている時は呼吸が浅くなっているので、朝と就寝前に20分程度の瞑想を行うようにしました。
雑念があるとなかなか呼吸に意識が向きませんが、深呼吸を意識することでストレスを感じる原因が明確になります。
無意識君との対面(ストレスの回避)
無意識君との対面は食&生き方相談でもお教えしている方法です(付箋を使ってとにかく書き出す)。
ストレスは勝手に降り掛かってくるものではなく、自分の脳が作り出しているものなので、何度も対面することによって捉え方を変えられます。
※無意識下でゆがんだ認知を付箋に書き出す。
食べられるものとベストな量を見つける
病院に行くまでは肉や魚がつらかったので、卵・豆腐・じゃこなどを使ったおじやを食べていました。
あとは特製スパイスティーと、行きつけのインド料理店のオーナーさんに教えていただいた「シェフが胃腸の悪い時に食べるリゾット」の改良バージョンも助けになりました。
通院後はとにかく食べても大丈夫な量を見つけることにしました。消化が良いもの・悪いものに分けず、ゲップや胸焼けが起こらないベストな量を探っています。
今まで食べていた量だと明らかに食べ過ぎなので、入るからといって食べるのはやめました。食べる量を増やしても、吸収していないと意味がないので。
ひと口の量を少なくして咀嚼(そしゃく)回数を増やす
下品ですが、私のひと口量は一般的な女性よりも多かったです。咀嚼(そしゃく)回数は30回を意識していましたが、ひと口の量が多いので足りなかったのでしょうね。
ひと口の量を減らし、咀嚼(そしゃく)回数は今までの倍にしています。唾液をたっぷりと出すことによって胃への負担を軽減する作戦です。
食後は深呼吸を意識
瞑想と同様に効果があります。
深呼吸を意識して呼吸を続けていると、自然とリラックス状態に入ります。これは意識しないとできませんが、洗い物をしている最中でもできるのでお勧めします。
今までは昼食の2時間後くらいから約1時間の運動をしていましたが、これを3時間後にずらしました。
一番つらかった時は運動はできませんでしたが、筋力が落ちるのは嫌だったので、散歩がてらの買い物(日課)と『みんなの体操』だけは続けました。
座位の時間を減らす
デスクワークみたいなものなので、仕事中は基本的に座位でいることが多いです。
座っていると胃が押されてつらいので、立って仕事をすることにしました。画像の編集などが必要な時は膝立ちです。
立位だと筋力の維持もできるので、いずれデスク周りを改良しようと考えています。
枕を使って就寝(つらい時は左向きで寝る)
今までは枕を使わずに寝ていましたが、上体を上げた方が楽なので使うようにしました。
就寝時に胸焼けがある時は、ブラジャーを外して左向きで寝るようにしています。
2021年1月現在はバレット食道のこれといった治療法がないようなので、進行しないようにだけ気を付けます。逆流性食道炎を自己診断している方は、胃カメラ検査で必ず状態を診てもらってください。
私はこういう時に無理して栄養を入れません。こういう時は引き算が大切。プラスよりもマイナスする。原因を無視している限りは同じことを繰り返すので。プラスしただけ体には負担です(以前は栄養でごまかしていたけれど)。