スガマニアではない静岡の友達を誘い、近い距離で楽しめる浜松窓枠まで遠征してまいりました。
※ネタバレを含みます。感情に任せて感想だけを書いているので、椅子から転げ落ちないようにご注意ください。
ヒトリシュガー feat. INNOCENTの感想
オープニングアクト HoSoVoSo さんの感想
オープニングアクトは、某市で働く公務員だった HoSoVoSo(太田雄貴)さん。4年間の社会人生活の後、どうしても歌うことを諦められずに、ミュージシャン一本でやっていくと決意したそうです。
森山直太朗さんのような澄んだ歌声がとても心地よく、濁った心が洗われるかのようでした。2曲目の後には、当初は活動に反対だったご両親が来ていることを明かし、思わずホロッと泣きそうになりました。
もともと涙腺が弱いですが、最近は頑張っている若い人たちの姿を見ると、親目線になってしまって視界がにじんできてしまいます(親になったことは一度もない)。
自分の選んだ道が正しいとは限らないし、報われないと卑屈になるようなこともありますが、私は何もしないで後悔するよりは思う存分やり切ることが大切だと思って生きています(今も)。
HoSoVoSo さんの曲は、少しばかり心がギスギスしてしまった夜にイヤホンをつけて一人の世界で聴きたくなる曲が多いです。サブスクでも聴けるので、ぜひ聴いてみてください。
ヒトリシュガーの感想
小さな箱でのヒトリシュガーは、初めて取れた2012年のduo MUSIC EXCHANGE以来です。息遣いまで聞こえる距離でドキドキ。小さい私は埋もれてしまうので、後ろにある一段上がったバーのところで聴きました。
今回のヒトリシュガーは、アルバム『イノセント』のバンドツアーの合間に組み込んだものです。浜松の前が大阪・広島・名古屋と続き、かなりタイトなスケジュールでした。少しお疲れの様子でしたが、ギター一本で始まる『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』にはしびれました。
自分で組んだスケジュールなのに、ハード過ぎて「心が折れているからあおらないで」と話していましたが、しっかりと応えてくれるところは良き。
初日のHEAVEN’S ROCKでは、うまく弾けずにイラッとしてやめたという『オバケエントツ』。少しだけつらそうな感じはしましたが、最後まで歌い切ってくれました。下町感を感じさせない下町三部作の一つは、弾き語りだと素直に歌詞が入り込みます(はぁ、幸せ)。
この日の優勝曲は『灯火』でした。オープニングアクトに選ばれた HoSoVoSo さんとリンク。センスがあっても、タイミングや運によってなかなか光を浴びられないこともあるわけで……。そんな方たちに向けた応援ソングでもある『灯火』は、ずしんと心に突き刺さりました(恐らく、会場にいた全員がそう思ったはず)。
個人的にウルっと来てしまった曲は『ハチミツ』と『宇宙』でした。
『ハチミツ』は本当に神曲ですよね。相棒が「いい曲作るじゃん」と上から目線で言ってきた曲でもあります(エロい曲しか作らないと思っている(笑))。思いやりをぬり合ったら、もっと生きやすくなると思うのですよ、今の世の中は(わざわざ闇を選ぶ必要はない)。
『宇宙』は久しぶりに聴きました。シャッフルするとなかなか流れてこない曲です。今の私には孤独に陥る瞬間が全く訪れないですが、宇宙に放り出されてしまう感覚はハッキリと覚えています。そんな渦中にいる人に聴かせたいと思ってしまい、帰りの新幹線で真っ先に送ってしまいました。なんてすてきな曲を最後に持ってきたのだろう……。
コロナの制限明けで、シカオちゃんのソロでは初めての声出しができた今回のヒトリシュガー。『19才』『コノユビトマレ』で思い切り歌えたのは気持ちが良かったです(みんなで歌いたかった)。バンドツアーが楽しみで仕方がありません。
Hitori Sugar feat. INNOCENTのセットリスト
- 労働なんかしないで光合成だけで生きたい
- Party People
- 真夏の夜のユメ
- そろそろいかなくちゃ
- アシンメトリー
- オバケエントツ
- スターマイン
- 黄金の月
- 覚 醒
- 痛いよ
- さよならサンセット
- 灯火
- Progress
- ハチミツ
- 19才
- Thank you
- コノユビトマレ
- 獣ノニオイ
- 宇宙
浜松に行く少し前に、アルフィーの高見沢さんの番組(BS)にTUBEが出演していました。シカオちゃんは30歳でデビューしているから、いつも脳がバグってしまうのですが、小学生の頃から知っているTUBEとは同世代なのです(ごめんなさい。長く活動しているTUBEは、おじさんのイメージになってしまっていて……)。
57歳にして短期留学に行ってみたり、これだけハードなスケジュールを組み込んだり、前に突き進む行動力には頭が下がります。私もあと2カ月で47歳! この年齢になっても競争心と負けず嫌いの火種だけは残っているので、私なりに前へ前へと進んでいこうと思った次第です。