朝の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのちえ(@funky_nutrients_c25)です。
免許証の更新に行ったら、5年前と現在の顔があまりにも違っていて驚きました。
5年前の顔はほうれい線がバッチリで老け顔に見える……。その原因として考えられるのは、過剰な糖質制限をし過ぎたことだと推測しました。
糖質制限ダイエットの効果は早かった
5年前の更新時よりもさかのぼること2年。62kg(当時の身長は146.3cm)に突入して危機感を感じたため、独自の方法で糖質制限(炭水化物抜きダイエット)を1年くらい続けていました。糖質制限ダイエットの効果は早く、半年で体重だけは10kg近くは落ちました。
半年以降は停滞期が続き、途中からは30分程度の有酸素運動を取り入れましたが、体脂肪の減量がうまくいきませんでした。まあ、当たり前のことです。
その後、今となっては黒歴史ともいえるオーソモレキュラー(分子栄養学)にどハマりしました。たんぱく質や脂質の量を増やしてカロリーは維持したものの、徹底的なグルテンフリー・カゼインフリーを実行したことによって糖の代謝が悪化したようです。
「糖新生ができていないだけじゃん」と言われればそれまでなのですが、筋肉が少ない女性はできないことが多いです。血液検査の数値が面白いくらいに悪化していて、ガリガリに痩せているわけでもないのに中性脂肪は30くらいしかありませんでした(脂肪をエネルギーとしてうまく使えない)。
中性脂肪が30くらいだと、めまいや頭痛などの身体症状が出たり、人によっては動けなくなったりします(※)。私は食欲が旺盛で体脂肪も多かったので、エネルギーが切れた時に出てくる症状はイライラだけでした。あとは、写真の通りで老けた印象になりました。
※肝機能・副腎機能・甲状腺機能に問題が起こる。
糖新生(とうしんせい、gluconeogenesis)とは、ヒトや動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどの糖質以外の物質から、グルコースを生産する手段・経路である。
ウィキペディアより引用
炭水化物よりもアレに気を付ける
糖質制限ダイエットは下火になっているものの、ブームになっていた当時の名残で続けている人も多いです。炭水化物を抜いたり、低糖質スイーツにこだわったり……。しかし、誰もがやっていいわけではなく、長く続けることの弊害もあります。
炭水化物ダイエットをするよりも、お菓子類や甘い飲み物を減らすことのほうがよほど重要です。低糖質やグルテンフリーだから大丈夫ということではなく、緊急事態の時や特別な日を除いては、特に必要な食べ物・飲み物ではありません。
糖質制限をして痩せない人はまれです。一時的ならする意味もありますが、エネルギー源として重要な炭水化物を抜くデメリットがあります。
- 血糖値が不安定になる
- 脂質の過剰で太る
- 筋肉量が低下する
- 便秘が続く(女性に多い)
などは多く見られます。
ゴリッゴリの筋肉の持ち主で肝臓も元気な人であれば、糖新生がうまくいくので炭水化物を抜いてもさほど影響は起こりません。しかし、女性は体形をキープしたくて、食事を抜いてまでスイーツを食べる人も多いので悪影響は大です。
以前に、なかやまきんに君が大会前の食事を紹介した動画を見たことがあります。見せる筋肉を作るためには極限まで体脂肪を削ぎ落とすので、期間限定で過酷な糖質制限を行います。あれだけの筋肉を持っていても、糖質制限中に説明動画を撮影している時にはフラフラ感(思考力低下)が出ていました。
筋肉は鍛えた部分にしか作れず、定期的に運動をする習慣がなければ弱小筋肉しか保てません。運動習慣が皆無で筋肉が少なかったり体脂肪が少なかったりすると、下手に糖質制限をすることで地獄が待ち受けています。
痩せる必要もないのに糖質制限をしているのであれば、今すぐに食事を見直したほうがいいです。糖質は効率の良いエネルギー源なので、うまく利用しながら食事をすれば体に負担がかかりません。
カロリーの高いスイーツをたっぷりと食べる予定がある日は、炭水化物の量を調整して、体つくりに必要な食事だけは抜かないことが大切です(老けることを良しとする人はいないと思う)。
※糖質の過剰摂取も老ける原因になるので気を付ける必要がある
最終的には運動をして筋肉をつける
ダイエットにしても、老け顔対策にしても、最終的には無酸素運動と有酸素運動の両方を取り入れて筋肉をつけることが大事です。その変化は5年間の軌跡を見ても明らか。
人間は筋肉に支えられて生きていることもあり、筋肉が弱くなることで体を支えられなくなったり顔の表情が垂れ下がったりします。筋肉の材料となるものを摂取しつつ、生きるために必要な最低限の筋肉をキープしなければ、見た目の年齢がどんどん上がってしまいます。
「顔はマッサージすればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、下手にマッサージなどすればどんどんたるんでいきます。たるみやシワの進行を遅らせるには、顔はできるだけ触らないのが鉄則です。
マッチョを目指す必要性は一切ないし、奇麗を目指す必要もないですが、年相応に健康をキープしていきたいと思いますよね? 老化には抗えなくても、生き生きとした表情で生きていくことは十分にできます。