本格インド料理店『アロマズオブインディア』のシェフであるアミットさんに、インドの家庭料理を教えていただくというぜいたくな料理教室(AMコース)に行ってきました。
いかに楽をするかしか考えていない私には、「え? これが家庭料理? 」というくらいハードルが高かったですが(笑)、普段からインド料理を作る人にとっては学びの多い料理教室だったように思います。
アロマズクッキングスクールでベジ三昧
私が参加した午前の部はベジのコースでした。
- 3種類のイエローダール(豆のカレー)
- ゴーヤのチャットパテ
- パラックアルー(ほうれん草とジャガイモのカレー)
- マサラチャイ
「下準備にこれだけ時間が掛かるのか!」と感じたのと同時に、これだけのベースをそろえるからアロマズのメニュー数は多いのだなと納得しました(夜はとにかく迷います)。
ベジなのに満足度が高いのは、油の使い方とスパイスのアロマの引き出し方が関係しているのかなと思いました。
ゴーヤのチャットパテは、お店ではヴェディックターリーを頼まないと食べられません。これだけでも作れるようにしたい!
ゴーヤを素揚げした後に味見をさせてもらったのですが、その時点ではほんの少し苦味が残っている状態でした。それなのに、最終的には完全に苦味が飛ぶというミラクル! 相棒さんによると当たり前なんだそうですが(笑)。
たくさんのスパイスをそろえなくても作れるように、カレーのスパイス数は少なかったです。それでも、ダルとパラックアルーは深い味わいで、材料はあまり変わらないのに味が全く違います。
素材の味や色の生かし方とスパイスを入れるタイミング。これだけで別の料理に仕上がるというのはインド料理の不思議でもあります。
アロマズクッキングスクールの特徴
- インド料理の一流シェフから基本を学べる
- ハイクオリティなインドの家庭料理が学べる
- 素材のうま味の引き出し方を学べる
- 素材の色の引き出し方が学べる
- スパイスのアロマを引き出す方法が学べる
- アミットさんが料理をしている姿が見られる(笑)
アロマズクッキングスクールはデモンストレーション形式です。アミットさんの味にほれてしまったファンにはたまらないイベントでもあります。
インドの家庭料理といっても、アミットさんはインド料理界でナンバーワンの料理人モハメド・イムティアズ・クレシ氏に師事していたので、決して手を抜いた調理はしません。お店でもいただける料理の基本形を教えてくださるので本格的です。
アミットさんと同じ味は絶対に作れませんが、家でも作れるように落とし込んであるので誰でも作れるようになるはず! (相棒よ、頑張ってアミットさんの味を再現して笑)
アミットさんは料理教室というものをご存じではなかったようですが、家で作る時のポイントや保存の仕方などを一つずつ丁寧に教えてくださいました。雑なおうち和食が基本の私ですが、普段から活用できそうな楽々ポイントもあり、少し料理の幅が広がりそうです。
冷蔵庫で3カ月は持つというにんにくとしょうがのベースや、カレー・スープ・グリル料理・ドレッシングなどに使えるサグペーストは、作っておけば日々の料理が楽になるなあと思いました(楽をすることしか考えていない)。
私が推奨している楽食べには調味ベースのストックが欠かせないので、時間がある時にまとめてガーッと作りたいと思います。
SNSの投稿などに制限がないとのことですので、ほんの少しだけ実演中の様子をご覧ください。
インド料理が好きな人はたまらんでしょ?!
全体的な感想
個人的には、アミットさんワールドに浸れるということだけで大満足でした。
料理教室に視点を変えた場合は改善点もあると思います。例えば、
- デモ形式でやるなら、先に流れや重要なポイントを説明してから行う。
- 料理番組のように事前に下準備をしておいて、細かい部分のみレシピの人数分だけで実演する(相棒さんのアイデア)。
- レシピに簡単なレジュメを入れる。
- 参加人数を半分に減らす。
- スパイス等の分量は大さじや小さじを使う。
こんな感じです。
都内のレンタルキッチンは高いので、人数を減らすと1人の参加費用が上がってしまうデメリットもあるのですが、参加者としては質問がしやすくなります。
このご時世ですから、密になって試食タイムというわけにはいかないのでしょうけれど、皆で食事をしながらアミットさんに質問できる時間があったら良かったなと思いました。
あとは個人的な問題で、耳が弱いので通訳があると助かります。動画で確認してみたら、聞き間違いをしている部分がたくさんありました(笑)。
マニアック過ぎて需要がないかもしれませんが、ベジタブルライタやウッタパムやおかず系の作り方も知りたいです。美味しいヨーグルトの作り方とか(時間内で出来ない)!
今回はプレオープン! 参加者へのサプライズとして、お店で使用しているガラムマサラをいただきました。
もったいないと思いつつ、普段の料理に使っております。ありがとうございました!