寒い冬はもちろんのこと、昼夜の寒暖差がある春や秋の夜にもおすすめのヴァンショーレシピをご紹介します。
※下戸なので、ノンアルコールワインで作っています。アルコールが好きな方は普通の赤ワインで作ってください。
ノンアルコールヴァンショーのレシピ
- 赤ワイン:300ml
- カルダモン:4粒
- クローブ:2粒
- スターアニス:1個
- ブラックペッパー:2粒
- シナモンスティック:3本(粉末なら小さじ1/2)
- みかんMサイズ:1個(オレンジなら1/2個)
- レモンの皮:2剥ぎ
- レモンの輪切り:2枚
- 砂糖または蜂蜜:お好みで
※1.このレシピでは砂糖は使用していません。
※2.シナモンはカシアを使用していますが、手に入りやすいのはセイロン(くるくる巻かれているもの)なのでそちらを使用してください。
スパイスとかんきつ類を準備する。
鍋にワイン・みかんの絞り汁・スターアニスを入れて加熱する(弱火)。
鍋肌が沸々としてきたら、カルダモン・クローブ・ブラックペッパー・シナモンスティック1本・レモンの皮・砂糖を入れて沸騰直前まで加熱する。
※蜂蜜・シナモンパウダーを使用する場合は火を止めてから入れます。
火を止めたら、レモンの輪切りを入れて粗熱を取る。粗熱が取れたら、冷蔵庫で一晩寝かす。
※すぐに飲む時は、5分ほど煮出してから注ぎます。
翌日に温め直し、茶こしでこしながら注ぐ。レモンの輪切りと新しいシナモンスティックを入れる。
ヴァンショーは日本の卵酒に似ている
動画配信サービスで『シェフは名探偵』を鑑賞している時にヴァンショーを知りました。原作は近藤史恵さんの短編小説『ヴァン・ショーをあなたに』『マカロンはマカロン』『タルト・タタンの夢』です。
日本語ではホットワイン、ドイツ語ではグリューワイン、英語ではマルドワインと呼ばれています。
作中(第6話)でヴァンショーの話が出てきます。フランス人は風邪予防や風邪のひき始めにこれを飲むそうです。イメージは全く異なりますが、日本でいうところの卵酒に当たります。
ヴァンショーのレシピは、スパイスとかんきつ類を使用するのが特徴的です。このレシピでは風邪予防に特化したスパイスを使用してみました。下記のような症状を緩和させることから、これらのスパイスは多くの漢方薬に含まれています。
- カルダモン:せき、呼吸困難、吐き気
- クローブ:吐き気、せき、呼吸困難、炎症、悪寒、ウイルス、菌
- スターアニス:たん、冷え
- ブラックペッパー:炎症、せき、たん
- シナモン:せき、関節炎、たん、喉の痛み、頭痛
煮出しているだけなので、果たしてどこまでの効き目があるのかは分かりません。おばあちゃんの知恵袋のような飲み物として楽しむといいでしょう。
みかんを使用したのは、冬の時期に手に入りやすいかんきつ類だからです。お手頃価格なので、家で作るには十分だと思います。
ワインを温めることで少しアルコールを飛ばすことはできますが、アルコールが分解できない人だと体調不良の原因になってしまいます。作中でもこの話は出てきます。
このレシピを作るにあたって、より赤ワインに近いノンアルコールワインを選びました。お酒の中でも赤ワインが特に飲めなかったので、正確な味の比較はできません。しかし、余計な甘みを使っていない分だけワインを飲んだ気分になれるので、ノンアルコールで作るならこちらをお勧めします。
スパイスの分量はお好みで変えて楽しんでみてください。チャイに飽きた時に飲むのもいいかもしれません。