「胃もたれしない、軽やかなとんかつ」と公式サイトにも書かれている浅草の老舗とんかつ屋『ゆたか』で夕飯をいただきました。
とんかつゆたかのディナーメニュー
ランチもディナーもメニューは同じです。
私はサッパリ系のヒレを選びました(同行した相棒はロース)。ヒレはサクンと歯ごたえがあり、歯が喜んでおりました。ロースは卓上の藻塩で食べると甘みが増します。
どちらもアッサリでおいしいですが、ロースカツの脂身の甘みがジュースのようだったので、次回はロースを選びたいと思いました。
油は綿実油にラードを少しだけ加えたものだそうで、実にサラッとしています。「胃もたれしない」とうたっている通り、全く油っぽさは感じません。短い営業時間でありながら、1日に何度か油を変えているようで、とんかつ屋さんにありがちな酸化した油のにおいが店内に充満していませんでした。
お店が油をこまめに変えることはなかなかできることではありません。非常にぜいたくな揚げ物を味わえてうれしかったです。
10月から始まっている今季のカキフライ(一人前)もお願いしました。カキの汁がギュッと詰まっていて、かじった途端に滴り落ちます。
付け合わせのソースはタルタルではなく、甘めのマヨネーズでした。マヨネーズにコンデンスミルクが混ざっているのでしょうか? お聞きするのを忘れました。
揚げ物に欠かせないキャベツの千切りは包丁で切られたものなので、細い部分と太い部分のシャキシャキ食感とみずみずしさが楽しめます。
定食のご飯とキャベツの千切りはおかわりができます。ご飯は羽釜で炊かれているから、ふっくらしっとりで甘みを感じられます。みそ汁は豆腐の赤だしでした。
壁には秋ならではの土瓶蒸しの文字が! 毎年、一度は口にしないと気がすまない料理なので、遠慮せずにいただくことにしました。
マツタケ、エビ、ホタテ、かまぼこ、ぎんなん、三つ葉が入っています。すだちをギュウっと絞っていただきました。さまざまな具材の出汁もしっかりと出ていて幸せでした。
今回はオーダーしておりませんが、その他の一品料理もこだわりがあって美味しそうでした。
とんかつゆたかのお店情報
最寄り駅は地下鉄銀座線・つくばエクスプレスの浅草駅で、どちらの駅からでも徒歩で約5分ほどです。
風情のあるたたずまいです。外国人のお客様もいらっしゃいます。
通常のお食事では予約はできませんが、4名様~30名様までの宴席コースは予約ができます。2階の個室(座敷またはテーブル席)のみで、予約は7日前までです。
ランチは11:30〜14:00、ディナーは17:00〜20:00と営業時間は短めです。
- 店舗情報:とんかつ ゆたか
- 住所:東京都台東区浅草1-15-9
- 電話:03-3841-7433