豚タンを美味しくいただく中華風炒めのご紹介です。メインの材料は豚タンと長ネギのみ! 炒めるだけの簡単おうち中華をお楽しみください。
豚タンとネギの中華風炒めレシピ
- 豚タン:150g
- 長ネギ(白):1本分
- 長ネギ(青):1本分
- にんにく:1/2〜1かけ
- しょうが:小さじ1/2程度
- 花椒:小さじ1/2〜小さじ1(辛いものが好きな方は多めで)
- 油:大さじ1
- (A)ごま油:小さじ1/2
- (A)しょう油:小さじ1
- (A)ブラックペッパー:少々
- (B)オイスターソース:大さじ1
- (B)酒:大さじ1
- (B)砂糖:小さじ1
- (B)唐辛子:1/2〜1本(辛いものが好きな方は多めで/種抜きの輪切り)
- (B)かたくり粉:小さじ1/2
- 塩:分量外
※豚タンは豚バラに変えても美味しいです。
下準備が3つ。
食べやすいように豚タンに隠し包丁をし(省略でもOK)、袋にAと一緒に入れて漬け込んでおく。
長ネギ(白)は3センチ程度の大きさに切り、長ネギ(青)は斜め切りにしておく。にんにく・しょうがはみじん切りに。
Bを全て混ぜておく。
加熱したフライパンに油を引き、長ネギ(白)に焼き目をつける(中火〜弱火で焦がさないように加減)。
長ネギ(白)がしんなりしたら、豚タンと花椒を入れて片面を焼く。
片面に軽く火が入ったら裏返し、にんにく・しょうがを入れて裏側に焼き色をつける。
肉に火が入ったら長ネギ(青)を入れる。ネギがしんなりしたら、かき混ぜたBを入れて手早く混ぜる。
味が薄かったら塩で整えて出来上がり。
※ご飯が進むので、男性なら丼飯が必要になるかもしれません。
花椒と医食同源の話
ずっと苦手意識のあった花椒を克服したのは、とある中華料理屋さんで食べた麻婆豆腐に感動したからです。
花椒は主に四川料理で多用されます。ピリッと刺激が強く、唐辛子の辛みとは違って舌がしびれるような感覚に陥ります。これが苦手という方も多いかもしれません(私も苦手でした)。
カホクザンショウという種類の果実の部分に当たり、中国では「ホワチアオ」「ホワジャオ」などと呼ばれます。和食で使われるサンショウとは種類が違い、香りや辛みが強いのが特徴です。
中国では医食同源という考え方があり、食材や香辛料(スパイス)は健康と切っても切れない関係にあります。中華料理には油をたっぷりと使ったこってり系のイメージがあり、体への負担が多いように感じますが、体に合わせた食べ方をするのが本来の食の概念のようです。
食材を吟味した高級な中華料理だと全く胃もたれを起こさないのは、食材・香辛料・調味料の使い方が医食同源という考えに沿っているからなのかもしれません。
「花椒」は中国で芳香性健胃, 消炎,利尿,駆虫薬として消化不良,胃内停水,心腹 の冷痛,回虫症などに用いられる 漢薬3・4)であり,また同時に香辛料としても繁用される.
「花椒」及び「山椒」の生薬学的研究(第3報)1)Fagara亜属に由来する漢薬「花椒 」について 2 )
上記の文献によると、種類によって薬としての使用は異なることが分かります。私たちがスーパーやスパイスショップで手に入れる花椒がどの種類かは自分で調べられませんが、花椒にはさまざまな薬理作用があると頭に入れておくと、日々の体調に合わせて食事の管理ができるようになりますね。
「豚タンとネギの中華風炒めレシピ」のように、ただの炒め物に花椒を使用するだけでも味が引き締まり、中華料理を食べに行った気分が味わえるのも大いなる魅力です。使い勝手が分からずに敬遠していた方は、ぜひ手に取って挑戦してみてください。
花椒を使用したこちらのレシピもおすすめです。