全員で行く家族旅行はこれが最後かもしれないと思い、一部屋で泊まれる場所を探して清泉寮を選んでみました。私がうん十年前(中学2年生)に移動教室で訪れたことのある場所です。
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清泉寮のコテージ(和室キャビン)の外観・内観について
- 和室キャビンは全2棟:北海道・九州
- Wi-Fi:コテージごとにありますが、電波状況は非常に悪いので、ないものだと考えてよいです(パスワードは客室に置いてある)。
- 客室設備:テレビ、電話、冷蔵庫(空)、自炊が可能なキッチン、コーヒー、緑茶、湯沸かしポット、ストレートアイロン、洗浄機付トイレ、薪ストーブ、浴室
- アメニティ:新館フロントの左側に常備
コテージには金庫がありません。大浴場に行く時は、脱衣場にある金庫を使用するかフロントに預けることをおすすめします。
小学生以下の子供には花火がプレゼントされるプランを選びました。

日が落ちると真っ暗になってしまうため、明るい時間帯にコテージの前で楽しみました。

チェックアウトは10時です。現地精算だと混雑するので、事前決済しておくことをおすすめします。
浴室は客室にありますが、新館の1階にある大浴場をおすすめします。
外観
外観から非常に年季が入っております。

車はコテージの前にとめられます。

玄関の扉も今の建築様式にはない感じで、異次元に来た感覚を覚えます。
内観
和室キャビンなので寝室部分は畳敷きですが、リビング等はフローリングです。

夏でも夜は10度台なので、寒がりの方は薪ストーブを使うといいでしょう。冷房設備はありません。

備え付けのドライヤーや浴室なども、昭和の雰囲気がそのままです。ストレートアイロンも置いてありました。

就寝用に簡易的なナイトウエアが用意されていますが、寒がりの自覚がある方はパジャマ類を持参したほうがいいと思います。冬はこれだけだと眠れないでしょう。
清泉寮新館の大浴場について
写真はございません。温泉ではなく、湧き水(天然水)を使用しています。入浴時間は15:00~23:00(close23:30)、6:00~9:00(close9:30)です。
新館のフロントから伸びる廊下をまっすぐに歩いていくと大浴場があります。
シャンプー・トリートメント・ボディソープ・ドライヤー・ハンドタオルは大浴場にあり、バスタオルのみ部屋から持参します。
夕食の前(18時頃)の明るい時間帯に入浴したので、木々を眺めながらゆっくりと楽しめました。日が落ちた後は暗くて何も見えないと思います。
清泉寮の食事について
食事は朝夕とも新館のレストランでビュッフェでした。夕飯だけ予約時または到着時に時間を予約します。
※夕食は、季節や曜日によって「フルビュッフェ」「メインチョイス」のどちらかになります。
夕食
食事の口コミが良かったので、大きな期待を持って挑みました(笑)。

メインを張れるような肉料理が少なかったのが少し不満でしたが、それ以外は「清泉寮を選んで良かった」と思えるものばかりでした。
※冬はフルコースやジビエ料理のプランもあるようなので、肉が好きな方は冬に行くといいかもしれません。
とにかく野菜がおいしいです! 生野菜がおいしいのはもちろんのこと、調理された野菜料理も野菜のうま味を生かした品のある味付けで、ついおかわりをしてしまうほどでした。普段はドレッシングを使用しない私ですが、丁寧な味付けの自家製ドレッシングも使用してしまいました。
キーマカレーは本格的で、カレーマニアの私でも満足できました。スパイスをしっかりとテンパリングしてあるので、非常に風味が良いです。スパイス感が苦手な方は食べられないかもしれませんが……。
家では魚をよく食べるので避けようと思いましたが、母がおいしいと言うのでいただきました。全ての料理に共通することですが、味付けが絶妙で、味が濃すぎず薄すぎずで舌への負担も少なかったです。
デザート類もぜひ食べていただきたいです。甘すぎるお菓子が苦手で、いつもは基本となりそうなデザートを試してからいただきます。砂糖の舌に残る甘さが少なくて、あれもこれもと手が伸びてしまいました。桃のタルトが美味! 焼き菓子も嫌な甘みがなくて、たくさん食べてしまいました。
朝食
朝は“上品に少なく”を心がけようと思いましたが、おいしかったので食べすぎてしまいました。

牛乳が大嫌いな私ですが、なぜか牧場の牛乳だけは飲めます。牛乳だけで一杯、紅茶に半分足してミルクティーで一杯いただきました。濃厚でくせがなく、ジャージー牛乳を使用した自家製ヨーグルトもおいしかったです。
卵が大好物なので、スクランブルエッグ・温泉卵・玉子焼きをいただきました。濃厚な卵は甲斐市黒富士農場さんの平飼い卵を使用しているそうです。
パンはハード系が少なかったのであまり食べる気にはならなかったのですが、シンプルな丸パンとおすすめのフレンチトーストをいただきました(文句なし)。自家製野菜酵母を使用したパンだそうです。朝の散歩中、ジャージーハットのパン工房からいい香りが漂っていたので、パンが好きな方は朝の散歩でジャージーハットの周りを歩くことをおすすめします。
やめておけばいいのに、和食プレートも作ってしまいました。何に感動したかといえば、新鮮な高原野菜で作られた漬物でした。塩分が控えめで、浅く漬かっていていくらでも食べられてしまいます。
ファームショップでも購入できるベーコンやソーセージもぜひ食べていただきたいです。
清泉寮(和室キャビン宿泊)のメリットとデメリット
デメリット
- コテージ全体が古びれている
- トイレの換気がいまいち
味と捉えてしまえば問題ないですが、建物も内装も古びれている感じは否めませんでした。トイレの場所が奥まっているので、子どもたちは怖がっていました。鍵も古いので、防犯性は低いです。
トイレには小さな換気扇がついていますが、換気状態は悪かったです。おなかの弱い人が大便をしてしまうと、においがいつまでも残ってしまいます。
メリット
- 食事がおいしい
- 高原を思う存分楽しめる(観光客がいない時間帯)
- 子どもも大人も勉強ができる
素材が優れているので、心も体も満たされます。ビュッフェではありますが、料理としてのレベルはかなり高いです。ただし、味の濃いB級グルメが好きな方にはイマイチかもしれません。

観光客がいなくなった夕方(冬は適さず)や朝の時間帯は、宿泊者だけが高原を独り占めできます。歩く場所がたくさんあるので、ヒーリング効果をしっかりと感じられます。霧がかかると幻想的で、写真を撮るのも楽しいです。
「ポール・ラッシュ記念館」「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」「やまねミュージアム」があるので、子どもから大人まで清泉寮の歴史や自然の勉強ができます。小学生の子どもはここで自由研究の宿題が終えられるでしょう。
清泉寮での遊び方

食事をする場所が多く、お土産屋さんも多いので、大人だけで行っても楽しめる場所です。ソフトクリーム引換券付きのプランだったので、チェックアウトしてから全員でいただきました。

新館のフロントにマシュマロが売っているので、暖炉でスモア(焼きマシュマロ)が楽しめます。今回はやりませんでしたが、次に行く機会があれば挑戦したいと思います。

「ポール・ラッシュ記念館(宿泊者は無料)」「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」「やまねミュージアム(宿泊者は割引料金)」では、清泉寮に関する歴史や山梨の自然などを勉強できます。

ポール・ラッシュさんは清泉寮を運営するキープ協会の創設者で、2025年は来日100周年を記念してさまざまなイベントが行われています。ポール氏が晩年に暮らしていたという邸宅も見学できます。

「やまねミュージアム」にはファンがいるらしく、毎年訪れる方もいるようです。ピンバッジが1年ごとに変わるので、これを集めているのかもしれません。
「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」も勉強になりました。一番驚いたのが鹿の角の重さです。ぜひ体験していただきたいです。

ファームショップとジャージー牧場の間に、乳牛を引退した牛のパドックがあります。500円でエサやりができます。
その他に、土日祝のみのガイドウォークやさまざまな体験プログラムが用意されているので、日程と照らし合わせて行くとより楽しめるでしょう。