誰と食事をするかは消化と吸収にとても重要なファクター

 昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのちえ(@funky_nutrients_c25)です。

 妄想族ゆえに小説は読めても漫画やコミックはどうもハマれない私ですが、好きな俳優や女優でドラマ化されると観ます。テレビ東京でドラマ化された『きのう何食べた?』をおいしく楽しく拝見し、なぜか毎週のように泣いています。

 もともとは食べることが好きだった私が暗黒時代(うつの闘病時代)に食の楽しみを失い、それを取り戻すきっかけが“誰かと食事をする”だったからだと推測します。実は、誰と食事をするかは栄養状態に大きな影響を及ぼします。

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シロさんとケンジの食事シーンは全ての人のお手本

 シロさんとケンジの食事シーンは、栄養状態を保つためのお手本みたいなものです。

  • おいしい(まずい)の共有
  • たわいもない会話
  • 思い出話

など

 食事のパートナーは誰でもいいのですが、リラックスをして笑顔で会話をしながら食事をともにできるというのが重要。たまに喧嘩したり不穏な空気になったりしても、一緒に食事をすることで吹き飛ぶ相手なら最高です。そして、最も理想的なのが「相手のことを考えて料理をする」「愛情のこもった料理を感謝しながら食べる」の2つが満たされていること。

 本来は家族という小さなコミュニティの中で、子供の頃から食事の楽しさを知ることが大切ですが、それがかなわない子供もいます。食べるものの質も大切なのですが、同じくらいに大切なのが食事の時間に楽しみを見い出すことです。これは親の大切な務めでしょう。

 「親のしつけが厳しくて食事の時間が楽しくなかった」「いつも一人で食べていた」など、食事に対する嫌な思い出が重なると人は食に興味がわかなくなります。食に興味がわかないと何を食べても感動を得られなかったり、苦痛になってしまったりするのです。

 『きのう何食べた?』の食事内容は問題点もあるのですが、2人で食べることが健康を保つ秘訣(ひけつ)であることを学ばせてくれます。「食事を楽しいと思える環境で育たなかった」という方は、楽しく食事をする相手を見つけてみるといいと思います。

 子供の頃からひとりご飯が当たり前だった私のパートナーは、私と出会ってから食べることが楽しくなったと言います。料理の腕前が確かなわりには食に対する興味が薄かった人なのですが、今となっては自分でお店をリストアップするほどにまで成長(笑)。

 私自身、闘病時代は「食事=生きるためだけに食べる」という思考に陥っていたので、パートナーとの食事が何よりも楽しいです(思春期の頃より食欲が旺盛に)。

ストレスフルな食事と孤食は身を滅ぼす

 突然ですが、普段の食事は誰としていますか?

  • 家族
  • 友人
  • 職場の人
  • いつも一人(孤食)

など

 誰と食べてもいいのですが、ストレスを感じてしまう相手との食事や孤食は消化と吸収を妨げる要因になってしまいます。

ストレスフルな食事

 胃や腸で分泌される消化液は、副交感神経が優位の状態(リラックス)で増加します。ぜん動運動も活発になるため、消化と吸収がうまくいくのです。

 ところが、ストレスを抱えていると交感神経が優位の状態(緊張)になり、消化液もぜん動運動も減って消化が難しくなります。その結果、栄養の吸収が妨げられるのです。

 夫婦や恋人であっても、うまくいっていない時は一緒に食事をしない方がいいこともあります。重い空気の中で食事をすることはストレス以外の何ものでもなく、その状態が続くと消化と吸収の妨げになるからです。

孤食の問題点

 孤食ではストレスを感じないと思っている人も多いですが、実は別の問題点があります。一人で食事をすると会話が生まれないため、食べる速度が速くなる人が多いです。

 しっかりとかんでゆっくり食べることは、胃腸に負担をかけない一つの手段です。孤食をするよりも、誰かと楽しい会話をしながらゆっくりと食事をした方が消化力は上がります。ただし、ストレスを感じる相手しか見付けられないなら一人の方がまだいいですね。

 『孤独のグルメ』の主人公である井之頭五郎さんほどのグルメであれば問題はありません。脳内会話ができて、周囲のお客様の頼んでいるものを見てよだれが垂れる寸前まで極められるなら、無理に食事のパートナーを作る必要はないでしょう。

 極めるのが難しいという方は、お店の方と会話ができるような環境に身を投じてみるのがおすすめです。例えば、お客様のことを常に気にかけてくれる名物おかみがいる食堂や、目の前で調理してくれる鉄板焼き屋など。

 気を使わずに楽しく食事ができる環境を得られると、日々の中で感じている不調から抜けられる可能性は大です。

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ひとりで食べるご飯は適当になりがち

 ひとりで食べるご飯は、誰に何を言われるわけでもないので適当になりがちという問題があります。栄養に関して意識の高い人以外は、「簡単に済ませられるもの」「早く食べられるもの」に偏ってはいるはずです。

  • コンビニエンスストアやスーパーのお総菜・お弁当
  • 冷凍食品
  • ラーメン、そば、うどん、パスタなどの麺類
  • 丼もの
  • サクッと食べられるカフェご飯
  • パン、ピザ
  • スイーツ

など

 1日の食事をメモする習慣もないでしょうから、好きなものに偏っているなんてことも。月に数回ならいいですが、毎日のこととなれば問題です。

 今が良くても一寸先は闇。まだ生きたいのに突然絶たれるなんてことになったら、死んでも死にきれないでしょう(不慮の死以外は自分で死に方を選べます)。

 低栄養が長期間に渡ると、つらい治療を強いられたり苦しい最期を迎えたりといった悲しい結果が待っているかもしれません。低栄養から思考がおぼつかなくなり、自死に至るということだって考えられます。

 ひとりで食べることに慣れてしまうと、「誰かに気を使って食べる必要もないし、おいしいものはおいしいよ」と思ってしまいます。それこそが落とし穴。既に低栄養なのかもしれません。

 食事はただ栄養を摂取するだけの時間ではなく、その場の雰囲気を楽しんで心を豊かにする時間です。他の動物には見られない人間らしい行為だと思います。

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