SUGA SHIKAO「INNOCENT」TOUR@LINE CUBE SHIBUYA

昼間の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。楽食楽生クリエイターのちえ(@funky_nutrients_c25)です。

@LINE CUBE SHIBUYA(2023.11.15)

2カ月半もスガ曲を封印し、イノセントツアーファイナルに行ってまいりました。

※下ネタ満載の感想です。不得意な方は読まないことをおすすめします。

スポンサーリンク

イノセントツアーの感想

20秒くらいしか遅れていないきっちりスタート。終わった後は心身ともにグッタリとしてしまい、「もう動けない」と言いたくなるくらい濃密な時間でした。

本編の感想

オ◯禁ならぬスガ禁を実行した体に、ねっとりと迫ってくる『あまい果実』には参りました。思い切り開放させてはくれないのかと……。鍛えられた二の腕も封印。「焦らさないで!」と言いたいところだけれど、それもまた嫌いじゃない自分がいました。

アルバムのコンセプトとリンクするように組まれたという過去曲のセットリストは、MCでも話していた通りに「超楽しかった〜!(ルンルン)」で帰らせてくれないものでした。何度「イ◯せて」と口にしそうになったことか! スガ臭で充満した会場は、全員がそんな気持ちになったのではと思うほどでした。

本編は19曲あるのですが、なんと11曲目まではゴリゴリに乗れないリズム感が続くのです。毎日のバランスボールで鍛えた体幹をぶらさずに腰をクネクネさせる行為は、この日のためだったのかと思えるくらい濃厚な選曲でした。

最初のMC後に『海賊と黒い海』を歌うことを示唆した時、正直に「え、ここで? 今の私にこの曲はつらすぎる。心を見透かされている?」と思ってしまいました。

個人的なことなので多くは語りませんが、私にとって世界でいちばん大切な人のことが頭によぎってしまったのです。それまで汗ふきタオルと化していたイノセントタオルで、あふれそうになる熱いものを必死で抑えました。

いや、普通のミュージシャンなら既にあおりゾーンでしょ。こんな深い歌詞の曲は持ってこないでしょ。まともに聴き入ったら完全に涙腺崩壊するわ! MCで「上からイヒヒヒヒと思いながら歌う」と言っていた意味がよく分かったよ。だって、この後も『灯火』『さよならサンセット』『アストライド』と琴線に触れる3曲を歌い上げ、グサグサと刺してくるんだもの。

ガンガンに乗らせてくれない挙句、人の心を引っかき回してくるシカオちゃん。嫌いじゃない! 「超楽しい」だけで終わらせないあなたの思惑に、まんまと引っかかりました。

『獣ノニオイ』の前に、この曲ができた背景を説明してくれたのはいいですが、私にはどうもこの感情が理解できません。これは男性だけが感じる特有の感情なのでしょうか? 自分が性交の対象とする相手以外に、獣の部分が出てくることがないのです。どんなにセクシーだなと思うシチュエーションがあっても、「18歳の私が反応して」みたいな気持ちにはなりません(どうなの? 男性のスガマニアさん)。

※相棒は、若い時はあったが、今は単なる事象であって獣の部分は一切出ない。同世代以上で獣化するとしたら、ムッツリかシカオちゃんみたいなクリエイティブな人だけじゃないの? そう言われました。相棒は神の領域に入っているらしいです。おじいちゃんなのかな(笑)?

この時、合点がいった。奇麗なだけの写真には全く興味がなくて、何の変哲もない日常や街の一部を切り取っている写真(スナップ)が好きなのは、シカオちゃんの感覚に近いのだと。雨でぬれた透け透けの白いシャツから一曲を作りあげてしまうって、スナップ写真以外の何ものでもない!

ヒトリシュガーの時にはあまり響かなかった『覚 醒』は、今回のアルバムの中で第一位の曲です。これは絶対にバンドバージョンで聴くべきと思ったのは的中! 比べ物にならないくらいカッコ良かったです。シカオちゃんのセクシーが全開になっていました(妄想)。

似たようなテーマの曲は他のアーティストも歌っているのだけれど、切り取り方だったり曲の合わせ方だったりが秀逸なのです。大抵の場合はバラードだったりロックテイストだったりするわけですが、もうそんな次元を超えています(つまり、天才)。

「ぼくのこの命 どうやって使おうか」「さっきの未来が今だとするなら」なんて言葉はどこから出てくるのですか? そこに生バンドが乗っかるとどうなっちゃうのか、沼っているマニアさんには説明しなくても理解していただけるかと……(つまり、天才)。

「はふぅん。やっと聴けた!」と思っているところで『ハチミツ』に移行しました。新潟のセミファイナルで「『ハチミツ』がLIVEの定番曲になった」と書かれていて、全く想像ができなかったのですが、ヒトリシュガーで聴いた時のようなジーンと聴き入る曲とは全くの別物になっていて納得しました(マジで感動!)。

いろんな苦しみはこの曲でジャンプしまくれば、確実にどっかに吹き飛ぶね。サビであんなに飛ぶとは思わなかったよ。飛びすぎて、Apple Watchが「室内ランニングを記録しますか?」と聞いてきたくらい。どれだけ激しく飛んだかお分かりいただけるかと! 最高! 楽しい! やっぱり超楽しいよ! この日の服装はチョイスミスだった。この曲で後悔した(汗びっしょり)。

間違っていたらごめんなさい。スガマニアから絶大な人気を誇る『国道4号線』とリンクする曲は『海賊と黒い海』? そう思いながら聴き入っていたら、ようやくこの曲のストーリーが脳内に描かれました(個人的にはずっとピンと来なかった曲なので)。そして、鳥肌が! こういう感覚はライブでしか感じられないから不思議です。

『ハチミツ』から『国道4号線』の流れは、本来なら静〜静の流れだったのかなと思うのです。じっくり聴き入る系の曲だと認識していたので、こんなに激しく動〜静と流れるとは思いませんでした。このギャップが心地よかったです。

個人的なベストテイクは『東京ゼロメートル地帯』です。アルバムを順番に聴いていくと、なんとなく影が薄いと思ってしまう曲でした。『覚 醒』が好きすぎるがゆえに、ふわっと流れていってしまうのですよね。これがライブでハッキリと浮き上がってきて、生で聴くからこその良さというものを味わえた一曲でした(ドツボにハマる)。

畳み掛けるように『はじまりの日』『コノユビトマレ』『Thank You』と本編が終了しました。『はじまりの日』を生で聴くのはなんと6年ぶりでした。 た、たのしい! 「ああ、もうすぐ終わっちゃう〜」と思いながら天井をめがけて飛びましたよ(ヒールが折れるかと思いました)。

アンコールの感想

アンコールは、スガシカオ初のエアバンドで『モンスターディスコ』からのスタート。アメリカのコストコで購入したモンスターも登場しました。世間のハロウィーンは終わっていますが、この日は渋谷がハロウィーン会場に! 昨年の25周年ツアーで刈谷市だけがハロウィーンバージョンになっていて、少しだけ嫉妬していたのでうれしかったです。

(注)渋谷はハロウィーン会場ではありません

メンバーによるグッズ紹介では、DURANが「テ◯ガ、◯ンガ」とテン◯コラボカップを振りかざしながらコールをしていました。コーラスは一切しないのに(もはや、マイクスタンドすら用意されていない(笑))。シカオちゃんは叱っていたけれど、あなたの「俺の◯子で妊娠」発言に比べたらかわいいもんです(社名だし)。

メルマガにも書かれていましたが、最後の2曲は「笑いと明日への希望」を感じられるものが選ばれていました。個人的には重い感じで終わってもらっても問題はないのですが、初参加だとキツイかもしれませんね。「明日からも頑張るぞ」という意味も込めて、夕飯はクセの強いマトンを食べに行きました。

スポンサーリンク

イノセントツアーのセットリスト

セットリスト(本編)
  • あまい果実
  • おれ、やっぱ月に帰るわ
  • バニラ
  • 痛いよ
  • あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ
  • 夕立ち
  • 海賊と黒い海
  • 灯火
  • さよならサンセット
  • アストライド
  • 獣ノニオイ
  • 覚 醒
  • ハチミツ
  • 国道4号線
  • 労働なんかしないで 光合成だけで生きたい
  • 東京ゼロメートル地帯
  • はじまりの日
  • コノユビトマレ
  • Thank You
セットリスト(アンコール)
  • モンスターディスコ
  • 午後のパレード
  • Progress

この一カ月で、シカオちゃん世代のミュージシャンが病気で3名も亡くなりました。

幸いにも、私の友人や知人で病気による死はまだ経験していないのですが、こういうことをこれからも経験していくのだと思ったら感傷的になってしまいました。

楽しむことは第一前提として、一曲一曲を大切に聴かなければいけないなと思いました。永遠はないのだから……。

命には限りがあることは理解していますが、できるだけ長生きしていただきたいので、お酒はほどほどにしてほしいです(眠れない時のお酒やめて〜)。マニアでい続けたいので、私も健康には気を付けたいと思います。

約1カ月の留学の後、2つのツアーを掛け持ちで駆け抜けてきたシカオちゃん。無理だけはせず、まだまだこの先も楽しませてください。お疲れ様でした!

スポンサーリンク