2022年2月26日。日本で唯一無二の、エロカッコいいセクシーどファンクシンガーソングライタースガシカオさんの25周年記念ライブを祝ってきました(長くてスミマセン)。
感無量とはこのことです。「言葉などいらん」。そう言いたいところですが、気持ちが熱いうちに感想を書いておきます。
スガシカオ25周年記念スペシャルライブの感想
全部は語れないので、かいつまんで。
伝説のファンクバンド『ファミリー&シュガー(以下、ファミシュガ)』。そう、それはスガシカオのスガシカオによるスガシカオのためのバンドです。Shikao & The Family Sugarは、シカオちゃんが好きなSly & the Family Stoneからつけられたバンド名です。10周年記念(2007年)の武道館ライブを最後に解散しました。
ファミシュガのメンバーがソロソロと登場し、最後にかっこ良くスーツを着こなしているスガシカオが登場しました。その高揚感たるや! この2年ほど、ずっと押し殺していた気持ちが一気にあふれ出しそうでした(涙腺が緩む)。
一曲目から『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』でぶちかましてきます。アダルトでかっこいい! うまく表現ができないのだけれど、フェロモンで音楽を奏でている感じがします。
『労働〜』は、もともとカッコいい楽曲です。しかし、こんなに大人の曲だったかなと思うくらい別ものでした。聴き入ってしまうと涙が噴き出しそうになったので、真剣に踊ることに徹するしかありませんでした。この始まり方は反則です!
ライブの1カ月前はその人の曲を断つ私。スガ曲断ちの最終日に『正義の味方』を聴いた時、「妄想をここまでかっこ良く楽曲に落とし込めるのはシカオちゃんだけだよなあ」と思ってニタニタと笑ってしまいました。
それが、三曲目で流れてきた瞬間に鳥肌がブワッと立ちました。森さんが奏でるエロティックなキーボードに、想像力が豊かなシカオちゃんの歌詞が乗っかることのすごさは、生で聴いた人にしか体感できないのであります。
ちなみに、『正義の味方』の歌詞はこちらです。実際にあった家の話をこんな風に書き上げたところで、凡人ならつまらない曲に仕上げるでしょう。愛の要素もエロスの要素も含まないのに、エクスタシーを感じさせるテクニックはどこで磨き上げたのでしょうか。初期の頃の楽曲なのに、ただスゴイとしか言えないです。
「みんな、性病になったことある? 〜性病の歌です」。「どんな始まり方だよ」と突っ込みたくなりますが……。幸いにもなったことはないです。しかし、『JOKER』を聴くとなってしまうのかもしれません。このメンバーで最高峰の『JOKER』を演奏してしまって、今後はこれを超えられるのかが心配になってしまうほどでした(余計なお世話)。
個人的に興奮したのは、『アシンメトリー』でのやり取りです。『ALL LIVE BEST THE BEST HITS OF LIVE RECORDINGS』で何度も聞いていて、このくだりをいつか生で聞いてみたいと思っていたので! 再現とまではいきませんが、寸止めMCに興奮してしまいました。変態でごめんなさい。
『黄金の月』に入る前辺りから私にトラブルが起きて、『ヒカルカケラ』の終盤から会場に戻りました。すぐに始まったのが『Music Train ~春の魔術師~』です。スガシカオっぽさがない楽曲なので、あまり聴くことはなかったのですが、『Sugarless Ⅲ』でスガシカオバージョンが収録されてから何度かリピートしました。それでもあまりピンとくるものがなかったのに、この時はバッチリとアンテナが合ってしまいました。音楽っていう列車に飛び乗ったら、意識が戻ってきたような感覚でした。
この曲は、FM802の2015年春のキャンペーンソングとして、7人のアーティスト(大原櫻子、川上洋平([Alexandros])、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、谷口鮪(KANA-BOON)、HARUNA(SCANDAL)、光村龍哉(NICO Touches the Walls)、山村隆太(flumpool))とともに歌われていました。
この日のナンバーワンはなんと言っても『イジメテミタイ』でした。幾度となくライブで聴いてきましたが、こんなにセクシーでエロカッコいい『イジメテミタイ』があったでしょうか? これを本調子で聴けず、グイッと酔いしれることができなかったのが実に残念です。
25周年記念スペシャルライブのセットリスト
「あれもやりたい、これもやりたい」。選曲をしていたら、40曲になってしまったそうです。こちらとしては、40曲を演奏していただいても問題はないのですが(笑)。
悩みに悩み抜いて選ばれた今回の曲たちがこれらです。
- 労働なんかしないで光合成だけで生きたい
- 夜明け前
- 正義の味方
- JOKER
- 夕立ち
- AFFAIR
- ふたりのかげ
- ぼくの街に遊びにきてよ
- 日曜日の午後
- トワイライト★トワイライト
- アシンメトリー
- 黄金の月
- もういいよ
- ヒカルカケラ
- Music Train ~春の魔術師~
- ストーリー
- イジメテミタイ
- 午後のパレード
どうですか。どうですか! 参加できなかった皆さん。
ファミシュガが奏でる18曲は、今までに聴いたライブバージョンとは違い、最強にセクシーでエロティックでした。
- あまい果実
- このところちょっと
この2曲で終わるというのもなかなかレアで、憎い演出だなと思いました。
個人的な思い
今回はオミクロン株で陽性者が増えている中でのライブでした。シカオちゃん自身も1月に陽性になり、友人と知人に陽性者も出ていたため、この日を無事に迎えるためにいろいろなことを控えました。
チケットを取った時は行けるはずだったのに来れなかった人、直前で行けなくなった人、仕事の関係で人の集まるところに行くのは禁止されている人……。いろいろな人がいると思います。
そんな中で迎えた25周年。本当におめでたいことですが、「おめでとう」のひと言も叫べないのは悲しかったです。拍手の強さで伝わってはいると思いますけどね。
途中で熱中症のような症状が出て、KN95をつけていたせいで酸欠状態にもなり、3曲分は中座するというトラブルもありました(本当に悔しい)。
※周りの方々、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
あまりにも素晴らしい時間だったので、もう振り回されていないであろう5年後に再々集結をしていただきたいです。マスクをせず、自然に声出しをしたり笑ったりしながら踊れる時に。
5年後はシカオちゃんが還暦での30周年。私はなんと50歳に到達しています。めでたいから、もういっそのこと、ハワイツアーでもやってください。
ファミシュガは初体験だと思っていましたが、2007年の武道館公演からワンマンライブに参戦し始めたので初めてではありませんでした。その頃はバックバンドにフォーカスすることなどなかったので、そんなにすばらしい方たちだとも知らず……。もっと大切に聴いておけばよかったなと、今さらながら後悔しております。
シカオちゃんと同時期にデビューをした人たちは、なんと400組! 大々的に写真が載る人の片隅でひっそりとスガシカオがいたのに、その人たちを差し置いて25年を迎えたそう(少しは残っているかもとのこと)。
どんなことも、始めるのは容易くて続けることが難しいです。地味にでもいいから、始めたことをコツコツと続けていこうとあらためて誓ったのでした。
シカオちゃんをカッコいいと思っているスガマニアさんには申し訳ないのだけれど、シカオちゃんの外見をカッコいいと思ったことは一度もありません。高校生までは外見がものをいう世界なので、モテ組に入らない部類だったのではないかと思います。
しかし、シカオちゃんは自分の魅せ方をよく理解している人だなと感じています。音楽という武器、特徴のある歌詞、スタイルを生かした衣装選び……。今回は、最強にセクシーがダダ漏れていました。
推しのセクシーフェロモンに負けないよう、私もおばさんぽさを漏らさないように身を引き締めようと思いました。