スガシカオヒトリシュガーツアー2018のほぼ真ん中でもある東京公演で、21周年を祝ってきました。
※レポートはしておりません。感想のなかで、一部だけ曲名に触れています。
ヒトリシュガー2018の感想
ヒトリシュガーは2回目です。前回は、何年前でしょうか? もう覚えていないくらい前で、渋谷のduo MUSIC EXCHANGEだったと思います。
あの時の楽しさを忘れられずにいたので、正直に言って「小さい箱を選べば良かった」と思っていました。2階席だったこともあったし、1階席ですら立ち上がる気配はなかったですしね。でも、この日に行けて良かったなと思えたライブでした。
セットリストはどの場所でも同じですよね? 思えば、「コミュ障」を連発してお父さんを軽くディスった(いえ、シカオちゃんなりの愛情表現)後の『砂時計』から、ジワリジワリと涙を誘う構成になっていた気がします。
kokuaの曲を3つ歌い終えた後にMCが入りました。都内で近いこともあり、ギターの数を増やしたという話から、「特別にセッションを」などという話の流れになり……。1秒くらいは(世間に名の知れた)ミュージシャンの名前が駆け巡りましたが、「闘病をしていた」という話が出た途端に小さな声が漏れてしまいました。
これは、私だけではなく、あの場にいたスガマニアさんたちが似たような状態だったと思います。その名が呼ばれた瞬間、ご本人も会場にいるほとんどの人たちも号泣でしたね。
10年目からの新体制で組まれたバンドは、今やスガファンクにはなくてはならない存在のミュージシャンばかりで(ドラムは変わってしまいましたが)、義人さんもその中のひとりでした。演奏だけではなく、プロデュースにも関わってるものだから、本当に欠けてはならない存在です。
しかし、ある日、突然に表舞台から消えました。病気のことは発表していた気がしますが、その後はブログもSNSも更新されず……。表に出る方ではないので、壮絶だった日々を知ったのはつい最近のことでした。
自分の思いを書き出すと収集がつかなくなるので書きません。ただ、この場にいられたことが本当に幸せでした。きっと、スガマニアの思いは一つ! 「お帰りなさい」だったと思います。
生きていてくれてありがとうという気持ちもありますし、これからもスガバンドの一員としてステージに立ってくださいという気持ちもあります(まだ「スーガーシーカーオー」を聞いてないので!)。
義人さんの奏でるギター音には、以前よりも「音楽を愛しているんだ! ギターを愛しているんだ! 楽しんでやるぜ!」というスパイスがミックスされていたように感じられました。スガ氏に「アコースティックだって言ってるのにエレキ持ってくるし」と突っ込まれていましたが(笑)、手術を見守ったギターだから仕方がありません。
しかし、この2人でセッションをするなんて最初で最後なのではないでしょうか。まるで、義人さんのために書かれたのではないかと錯覚するくらいの『アストライド』に始まり、C.C.KING(松原秀樹、田中義人、森俊之、玉田豊夢)が携わっている『海賊と黒い海』、義人さんが携わっている『ごめんねセンチメンタル』、息づかいならぬギターづかいがハッキリ聞こえてきた『黄金の月』の4曲に酔いしれました。
他の曲も、もちろん良かったのだけれど、それについては他にも書かれている方がいらっしゃると思うので、私の心の中にしまっておきます(笑)。
“SUGA SHIKAO Hitori Sugar Tour 2018”のセットリスト
今回は、懐かしい曲もちらほら! でも、私が一番に聴きたい『雨ノチ晴レ』は聴けませんでした。ヒトリの時こそ向く曲だと思うのですが……。
- ヒットチャートをかけぬけろ
- Party People
- Festival
- 見る前に跳べ.com
- アシンメトリー
- 愛について
- 斜陽
- 砂時計
- 黒い靴
- Progress
- アストライド
- 海賊と黒い海
- ごめんねセンチメンタル
- 黄金の月
- 夜空ノムコウ
- 真夜中の虹
- トワイライト★トワイライト
- コノユビトマレ
- 19才
- フォノスコープ
- 午後のパレード
まだまだスラム奏法はたどたどしい感じでしたが、50歳を過ぎても果敢に新しいことにチャレンジしているのを見ると、腐っている場合じゃないなと奮い立たされます(奮い立つだけで行動力が伴わない現実)。
確定申告も無事に終えられたので、「12月の終わりに笑えるような日々を過ごさなければ」と計画だけは着々と進んでいます。