
スタジアムライブが発表された半年前から、ずっと楽しみに待っていたお祭りライブが終わってしまいました。いつまでも余韻に浸っています。抜け殻です。どうしようもないので感想をつづります。
※とんでもなく長い感想をグダグダとつづっています。
ヒゲダン LIVE at STADIUM 2025の感想
(スタッフが)晴れの確率が高い土日を選んだそうですが、4日間とも見事に雨予報だった今回のライブ。こんなに天気予報とにらめっこしたライブは初めてでした。
予報に反して、全ての公演において(開演中は)見事に雨が降らずに済んだという奇跡! 5月31日には虹が出るという奇跡まで起こし、ある意味では最強のバンドだなと思わされました。
時間と空の移り変わりをも演出にするオープニング
オープニングはRejoiceツアーを踏襲したものでした。あの演出は鳥肌が立ちます(大きな会場では今後もやってほしい)。メンバーがスタッフたちとハイタッチをしながら楽しそうに入ってくる様子が、今までのライブとは違う予感を感じさせてくれました。
さとっちゃんの拳を合図に「LIVE AT STADIUM」の文字がスクリーンにどーんと映し出され、大ちゃんが「Same Blue」のイントロをかき鳴らした瞬間、思わず涙がこぼれ落ちました(年齢には抗えない 笑)。

私が作ったセトリの1曲目も「Same Blue」。青空とマッチすると思うから1曲目に演ってもらいたいと思っていました。真っ青な空ではありませんでしたが、心地よい風と雲の合間から見える青に心が踊りました。
「50%」はスタジアムを意識して作った曲だと分かりますが、「Same Blue」も野外ライブを意識して作っていますよね? (ロヂベーで)楢ちゃんが「次にライブをする場所をイメージして曲を作ることもある」と話していました。アリーナツアーで聴いた時よりも楽曲の良さが際立っていたように思います。
2曲目「Universe」からはサポートメンバーが加わり、お祭り心が一気に爆発しました。ここからは、髭男ライブが初めての方でも、ライブ自体が初めての方でも楽しめるゾーンに突入しました。ポップなのにジャジーなリズム隊が映える「ミックスナッツ」では、(恒例になった)楢ちゃんのピーナッツポーズとサービス精神旺盛な投げキッスがスクリーンに映し出されて微笑ましかったです。
誰ひとり置いていかない曲のオンパレード
「ネガティブなものが何一つないライブにしたい」の言葉通り、この日のセトリは本当にネガティブがありませんでした。ネガティブは決して悪いことではないけれど、この日はお祭りだったし、細部までファンを楽しませるという意味では神がかった曲の嵐!
(突き抜けているはずだった青)空の雰囲気に合う「パラボラ」と前向きな「Laughter」を歌い上げると、会場からは男性ファンから思わず歌がうますぎるとお声がかかっていました。
行く度に男性ファンが増えている気がする。私が初参戦したライブは女性比率が高かった。
日没の美しい時間帯にしっとりと始まった「115万キロのフィルム」は、AppleMusicがヒゲダンと引き合わせてくれた大切な楽曲。この曲をおすすめされなければ、私はこの日、日産スタジアムに足を運ぶまでのファンにはなっていなかったと思います。夜風とともに聴けたこの日の「115万キロのフィルム」を、一生忘れないようにしたいです。

ヒゲダンが有名になった大切な一曲「Pretender」は、初参加の人なら絶対に聴きたい曲だったことでしょう。今までにないくらい歓声が上がっていました。何度聴いても美しい失恋ソング(失恋肯定ソングともいえる)。この曲に出会えた人なら、恐ろしい事件は絶対に起こさないだろうなと思います。
今回の演出で胸が熱くなったのは、「イエスタデイ」からの「Subtitle」でした。「イエスタデイ」を生で聴くのは二度目。こういうラブソングは今後作られることはないだろうから貴重です。美しい旋律と初の水演出に感動しました(ものすごい水量だったけれど 笑)。
凍てつくような演出に切り替わっていった「Subtitle」。初夏なので演奏しないと思っていたけれど、この曲で好きになった人もいるだろうから“演る一択”ですよね! この時期に雪が降り、耳だけではなくて目でもうっとりとさせられました。野外ライブの醍醐味!
ポップではない一面に酔いしれるゾーン
さあさあ、ここからがライブの見せ場です。初めての人は何事かと思っただろうけれど、ヒゲダンのライブで沼落ちをする理由の一つがここにあると思っています。ポップバンドだと思って緩やかな気持ちで楽しんでいるとやけどをします。今回は大やけどを負うくらいカッコ良かったです。
ちゃんまつたんのドラムがとどろき、楢ちゃんの太いベースと大ちゃんの豪快ギターサウンドが乗っかる3セッション。ハードでラウドな演奏がしばらく続きます。まさか、ヒゲダンで激しくヘドバンをする日が来るとは……(UNOFFICIALで「ヤバいヤツやろうね」とは言っていたけれど、やば過ぎました)。
「FIRE GROUND」はコロナ禍のオンラインライブが一番好きでしたが、スタジアムで更新されました。燃えさかる心の声を全開にして雄たけびを上げました。本当に、この時だけは男性の声が欲しい! 何度見てもしびれてしまうギターヒーロー大輔とショルキー聡。「もう、何も思い残すことはない」。そんな一幕でした(いや、まだまだ)。

「FIRE GROUND」の激しい演奏が終わると、お祭りゾーンへのお誘いが! その前に皆で水分補給をということで、さとっちゃんが音頭をとって7万人+αで乾杯を。私はアリーナだったのでお水です。こんなに大勢で乾杯したのは初めてでした(皆がそうか 笑)。
喉を潤した後は楢ちゃんのサックスが先導する「ブラザーズ」で踊り狂い、ホーンセクションがあおってくるラテンノリの「ノーダウト」で体を揺らし、照明の演出であおってくるパワフルな「Cry Baby」で汗ばむほどに縦ノリをさせていただきました。
ここからはドラムゾーン。初武道館の再来かと思われたツインドラム(正確にはドラムではなかったみたい)から始まる「ホワイトノイズ」に鳥肌が立ちました。ちゃんまつとさとっちゃんのアイコンタクトにニタニタし、大ちゃんのソロにほれぼれさせられました。
ここまで激しくあおり切ってからの「宿命」がまたよだれものです。さっきまでのカッコ良さから、4人のキュートな笑顔があぶり出される希望に満ちあふれた応援ソングでお祭りゾーンを締めてくれました。
インディーズデビュー10年の振り返り
初髭男ライブの方たちは、MCの長さに驚いたと思います。私が初参戦だった日、「この子、意外とよくしゃべるんだな〜」と思いましたから。
「Stand By You」の歌詞にもある通り、彼らの思いは一貫していて、賞や順位よりもライブという一期一会を大切にしています(曲が届いたことを一番感じられる場所だから)。それが際立つMCを「TATOO」の前に語ってくれました。
UNOFFICIAL(2024)で「TATOO」はライブで一番化ける曲だと知り、聴けば聴くほど好きになっていく曲です。過去のライブ映像が流れた時点で母親のような気持ちになってしまい、泣きながらサビを歌いました。
私自身、親のアドバイスはあまり聞かずに進路を決めてきたが、親目線になるとどうしても保守的な考えになってしまう。デビューが決まったとて、音楽で食べていくことがどれだけ大変かは大人なら想像ができるし。それを大賛成とはいかなくても送り出し(しかも、のどかな場所から)、時間をかけて人々に届く曲を生み出せるようになり、大きなキャパシティでのライブができるようになるまでたどり着いた。子どもはいないのに、勝手に親心で感無量だった。

「Chessboard」前のMCではファンに対して感謝の意を。「4人でバンドを続けていく」をデビュー当初から言い続けているバンドに謙虚な思いを伝えられたら、悲しい出来事もうれしい出来事も怒り狂ってしまう出来事も人生の大切な一部だと捉えながら、また音楽を浴びに行かせてもらおうと思ってしまいます。
おいおい泣きながらシンガロングした後は、お待ちかねの「50%」。曲が配信された時からスタジアムの景色は見えていましたが、ここまでマッチする曲だとは!
(突然、語彙力が崩壊しますが)た、た、楽しすぎる! き、き、気持ち良すぎる! 夜な夜な練習をしたのに、クラップに力を入れていたら「昼夜逆転が癖になる」を言いそびれたので、またワンマンで演ってください(切実なお願い 笑)。
どこまで人を楽しませるつもりなの?
アンコールが始まった瞬間に静まり返った会場の中で、「まさかの、ここで新曲発表?」と脳がバグりました。美しいギターサウンドと声だけで奏でられているその曲が、「I LOVE…」だと気付くまでに少し時間がかかったのです。ベースとドラムが追随し、バンドサウンドとともに他の音色と光が加わっていく演出に、誰もが息をのんだことだと思います。
歌詞が全く別物にも聞こえました。ラブソングではなく、ヒゲダンとファンをつなぐ歌のように感じられました。私たちが見つめる景色のその中に、君たちが入ってから変わり果てた世界は、どこまでも優しい世界だ……。この歳になって生の音を追い続けたくなるくらい心を突き動かすミュージシャンと出会うなんて、想像すらしていなかったイレギュラーです。

小さなライブハウスで活動していた島根時代から歌い続けている「異端なスター」では、フロントの3人がちゃんまつたんの周りに集まって楽しむ姿が見られました。いつかまた、4人だけのライブもやってもらいたいです。どうあがいても過去には戻れないし、YouTubeに上がっている昔の動画を見て指を加える者はたくさんいるはずなので。
髭団あるある。ライブに参戦すると音源だけでは物足りなくなり、YouTubeでライブ映像を漁るようになる。そのうちにインディーズ時代のフリーライブ動画がおすすめされるようになり、最終的にぼすとん茶の湯会がおすすめされて「うぉっ」となる。そしてまた、ヒゲダンの曲に戻ってくる。
歌詞がおぼろげな「SOULSOUP」はスクリーンに大きく表示してもらえたので、心置きなくシンガロングを楽しめました。ホーンセクションと大ちゃんのセッションは圧巻! 最後はRejoiceツアーを超えるロングトーンも出ました(最高)。
初めて足を運んだこの日から「何度も通うことになりそう」と心を突き動かされた通り、今やヒゲダンとサポートメンバーの特徴も知り、長いMCやメンバー同士のやり取りすら愛おしく感じてすっかり魅了されてしまっている今日この頃。初めてクラップをしたあの瞬間の高揚が、スタジアムで大爆発した「Stand By You」。最後に上がった花火の美しさはずっと目に焼き付いています。
セットリストと答え合わせ
- Same Blue
- Universe
- ミックスナッツ
- パラボラ
- Laughter
- 115万キロのフィルム
- Pretender
- イエスタデイ
- Subtitle
- FIRE GROUND
- ブラザーズ
- ノーダウト
- Cry Baby
- ホワイトノイズ
- 宿命
- TATTOO
- Chessboard
- 50%
- I LOVE…
- 異端なスター
- SOULSOUP
- Stand By You
あまりにも待ちきれなかったため、1月中に(勝手に)セットリストを考えたことがありました。聴きたい曲ばかりを集めたものでもあります。

私が考えたセットリストは独りよがりだったなと反省しました。これはある程度聴き込んだファンが欲しがる曲のオンパレードで、スタジアムの収容人数だからこそ行ってみたいと思うライトなファン層には寄り添っていないですよね……。知らない曲を演奏されてもポカーンと置いてきぼりにされてしまいます(実際にそうなったことがある)。
セットリストはタイアップ曲がメインで、誰でも一度はどこかで耳にしたことがある曲でした。だからといってアルバムのコアな曲が聴きたい人も退屈などはさせません。アレンジが神がかっていたからです。特に「FIIRE GROUND」と「I LOVE…」は鳥肌が立ちました。
会場にいる人たちをひとりぼっちにしないこのバンドがどんどん好きになっていきます(なんの告白 笑)。3年後はメジャーデビュー10周年! どんな祭りを開催してくれるのか、今からワクワクしております。
今回のライブは、普段は他のミュージシャンやアイドルをこよなく愛している人たちのポジティブな感想がものすごく目立っていた。中には心が戻って来れない人も多数(私も行く度に戻れなくなるアリ地獄状態 笑)。私はハッシュタグでしかXの投稿を追っていないから、ネガティブなものは全く目にしていないが、中には初参戦の人が戸惑うような投稿もあったようで……。そういうのはごく一部の人たちが言っているだけだから、気にせずにまたライブに行ってほしい! だって、他にも楽しめる曲はあるし、ウットリする曲もあるのだから。音源だけでは物足りなくなるのがヒゲダンの良さ。怖気ついて行けなくなるなんてもったいない! 「自由に楽しんで」とRejoiceツアーでも話していたから、自分なりの楽しみ方でいいと思う(ずっと歌い続けるのはNGだが)。
ブレないstand by you band
アンコールの最後「Stand By You」が始まる前に語ったMCが印象的でした。
「音楽が聴けない時もずっとそばにいるし、それに(あなたが)気付くまで音楽はやめない」。「ずっと待ってるよ〜」でも「仲間だよ〜」でも「頑張れ〜」でもなく、「寄り添えるように(音楽を作り続けて俺たちが)頑張るからね〜」の心強い語りでした。
誰かの音楽に支えられたことや救われたことは幾度となくあります。しかし、音楽を聴くエネルギーが残っている時点でまだ心は元気なのです。本当に病んだ時は音楽なんて聴く余裕すらない! そういう経験がある身としては、ひたすら見守ってくれる人たちの存在はとても貴重だと感じます。
どんな人にも自分の力ではどうにもならないどん底の日を迎えることはあると思うのですが、つかず離れず傍にいてくれる存在を見付けられればそれだけで生きる希望になるはずです(何もなければ悪い方向に向かってしまうだけなので)。
本当に彼らはブレないなといつも思います。これからも末永く楽しませていただきます。
興奮冷めやらぬXとInstagram

インディーズデビュー10周年がこれだと、メジャーデビュー10周年はどうなっちゃうんだ?#Official髭男dism #髭男スタジアムライブ2025
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 1, 2025
アリーナ後方席で、当然ながらステージの様子は全く見えなかったわけだが、どの席の人でも楽しめる演出が良かった。
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 1, 2025
誰も置いていかない!
ネガティブはない!
毎度のことながら、あの頃の私に言いたい。
生きてるといい事があるよ😁#Official髭男dism#髭男スタジアムライブ2025
お店はどこもいっぱいで、並ぶのも嫌だったから間食用に購入したBASEフードの半分を食べて電車へGO。
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 1, 2025
地元のコンビニでおにぎりとみそ汁を購入して帰宅。
これから入浴!
明日は筋トレの予定しかない。
仕事は休み😁
7万人でした乾杯は忘れない(水)#Official髭男dism #髭男スタジアムライブ2025
脚は昨日の時点でパンパンだったけれど、想像以上に腕もやられている💦
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 1, 2025
そして眠い#Official髭男dism #髭男スタジアムライブ2025
昨日の余韻から抜け出せない月曜日
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 2, 2025
体がバッキバキの中、数十年後のために体を鍛える💪🏻(いつもの筋トレ)
いつもは他の人を推している人たちの感想が共通していた。
みんな一緒に作り上げるライブ🔥
本当にこれに尽きる。
でも、無理はさせない。#Official髭男dism#髭男スタジアムライブ2025
レポートを読むだけで泣けてくる😭
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 3, 2025
完全に親の気持ち
息子が何かの試合で全国大会に出場したみたいな😂
そして、あれはザイロバンドっていうのね。
また一つ賢くなりました。#髭男スタジアムライブ2025 #Official髭男dism
劇場版で疑問なこと
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 4, 2025
歌っちゃっていいのか?
踊ってもいいのか?
拳を突き上げて雄叫びをあげてもいいのか?
言いそびれた「昼夜逆転が癖になる」を叫んじゃってもいいのか?
おとなしく座って観るなんてできそうにないのだが……#Official髭男dism#髭男スタジアムライブ2025
劇場版まで待てないので、演出が素敵だった「Subtitle」、ハードでラウドなイントロが過去一だった「FIRE GROUND」、みんなで歌い上げた「50%」、新曲かと脳がバグった「I LOVE…」をYouTubeに上げてほしい。
— 😎🦖ちえ(^灬^) (@fnutrients_c25) June 5, 2025
セトリ音源化も希望。
完全にクレクレ🤭#Official髭男dism #髭男スタジアムライブ2025