2年越しのオザケンライブに行ってきました。過去に2回だけ参戦して以来の生オザケンでした(20数年ぶり! )。正直に言って、上半期イチ楽しいライブでした。
※ダラダラとした日記のような感想が続きます。ご注意ください。
So kakkoii 宇宙 Showsの感想
メンバー紹介から始まるという斬新なスタイル。いきなり歌を歌うのではなく、ソウル感がたっぷりの音楽をバックに詩の朗読から始まりました。
前情報はゼロだったので、どんな感じで進行していくのかが全く分からない中で進んでいきました。
ほぼ2時間ぶっ通しで、余計なトークが入らないゴーゴーに近いスタイルでした。ゴーゴーは2014年のFUNK FIREで初めて知った音楽スタイルで、いくつもの曲をつなぎながら、まるで1曲のように演奏していきます。
オザケンの「離脱」の合図とともにテンポが遅くなり、「戻る」の合図とともに元のテンポに戻るので、正確にはゴーゴーではないのかもしれません。しかし、まるで巨大なクラブにいるようで、とにかく踊るのが楽しかったです。気持ち良く踊っているオーディエンスを離脱で焦らすなんて、やはり君は小沢健二なんだな!
後でわれに返り、「私は、踊ったり心の声を出したりすることをライブに求めているのか! 」と思いました。
現状では声出しは禁止ですが、会場中から声が漏れており、みんなが熱くなっていたように思います。大声は出せないですが、私も勝手に声が出てしまいました。
これこれ! ライブってこれなんだよ! みんなで楽しさを共有することなんだよ!
もう、止まらない。心の声の暴走は止まりませんでした。
今回はアルバムツアーだったので『So kakkoii 宇宙』の曲がメインでしたが、過去の曲もうまく組み込んでくれていたのでぶっ飛べました。スチャダラパーが登場した後からは、もう完全にあっちの世界に行っていたような……。
通称『犬キャラ』からの曲もたくさん演奏してくれて、初めて生で聴いた『天使たちのシーン』では目頭が熱くなり、涙がたぷたぷとあふれてきました。こちらも闘病時代に助けてもらった曲の一つ。15分弱の長さなのに、曲のおかげで苦もなく最後まで聴けます。最後の一行のために。
オザケンは歌い手としては「ムムム」と思ってしまいますが、“詩”に自然と体が揺れる曲を合わせるセンスがずば抜けています。ギターもうまいし! 耳だけで聴くよりも、ライブで聴いたほうが絶対にいいアーティストじゃないかと思います。
「音楽を楽しむってこんなシンプルなんだね」と思い出させてくれました。
So kakkoii 宇宙 Showsのセットリスト
- 流動体について
- 飛行する君と僕のために
- 大人になれば
- アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)
- いちょう並木のセレナーデ
- 今夜はブギー・バック/あの頃の大きな心(feat.スチャダラパー)
- あらし
- フクロウの声が聞こえる
- 天使たちのシーン
- ローラースケート・パーク
- 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
- 運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)
- 強い気持ち・強い愛
- 天気読み
- 高い塔
- 泣いちゃう
- ある光
- 彗星
『東京恋愛専科〜』のここが大好物です。
ドミノ倒しがはじまりゃ 甘く溶ろけるよう こんな恋を知らぬ人は 地獄に落ちるでしょ
それでいつか僕と君が 齢をとってからも たまにゃ2人でお出かけしたいよ 「行きましょ」なんつって腕を組んで
語彙力がなくて申し訳がないですが、よだれが出るほどたまらない表現です。
- 失敗がいっぱい
- ドアをノックするのは誰だ?(イントロ)
- ぼくらが旅に出る理由
- 薫る(労働と学業)
- 彗星
アンコールで歌う曲を途中でバラしてしまう辺りも、「中身は変わらないなあ」とクスクスしてしまいました。
個人的な思い
小沢氏がソロデビューした時は高校生でした。数年前に復活して、その時はライブ情報をチェックしていなかったので行けませんでしたが、2年前のツアー発表時には運良く情報にたどり着けました。
私と同世代が8割くらいかと思っていたら、想像以上に若い人たちもいてビックリしました。1人参戦派もいたので、親の影響というよりは今の時代に好きになったという感じでした。何をきっかけに聴くようになったのかを知りたくなりました(Netflix映画がきっかけ? )。
今回のツアーグッズは、オザケンが自らデザインしたそうです。こんなことを話していました。
「デザインなんてプロに任せておけばいいじゃん」って言われるのが怖かったけど、服のデザインなんかしたことはないけど、やってみたいと思ったからやってみた。みんなも、やりたいと思ったらやってみたほうがいいかもしれない。怖かったけどね。
意外でした。繊細であることは確かだろうけれど、もっと自由に突き進む人なのかなと思っていたもので……。
私も同感です。有名人ではなくとも、少しでも目立つことをすれば必ず横やりを入れる人が現れます。日本の人口は1億2600万人で、世界の人口は79億5400万人です(2022年現在)。その中のほんのひとにぎりの人が「やいの、やいの」と邪魔をしてきたって、蚊に刺されたようなものだと思います。
死ぬ日は自分で決められないのだから、やりたいと思ったことは片っ端からやってみたらいいと思っています(犯罪以外)。失敗するかもしれないけれど、それは次のステップにつなげれば経験となるのですから。
失敗したことに対して何か言われても、チャレンジした人のほうが数倍も成長をするのだから無視するのが一番かと思います。