【季節の変わり目食事術】秋の不調を緩和する食材の選び方と簡単レシピ

夜の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのちえ(@funky_nutrients_c25)です。

真夏の疲れを体に残しつつ、乾いた空気で鼻や喉の乾燥が起こることによりウイルス耐性が落ちてくる秋。日中は過ごしやすいですが、風邪やインフルエンザの感染が増えるので要注意の季節です。朝と晩の冷え込みで毛穴も閉じやすく、汗をかかない代わりに水分を排出させる反応としてたん・くしゃみ・せきなどが増えます。

秋の不調を感じやすい方が少しでも楽になるための食事術をご紹介します。

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秋の体調不良におすすめの食材

秋に起こりやすい不調

皮膚からの水分を発散する機会が減るため、「肺」や「呼吸器」への負担が高まるのが秋です。水分を発散するには呼吸からの排せつが夏に比べて増えるため、うるおいをキープしておかなければならない時期でもあります。

特に不調が出やすいのは肺が弱い方です。もともと喉や鼻の粘膜が弱い方や喘息(ぜんそく)・気管支炎をお持ちの方は体液を補う食材に注目してください。

これらをコントロールする甘味・苦味を多く含む食材が秋に出回るので、上手に生かして下記のような不調を緩和しましょう。

  • 喉の痛み、違和感
  • 疲労感
  • 不安感
  • 不眠
  • うつ状態
  • 眠気
  • 肌荒れ
  • 便秘

など

甘味・苦味のある食材は体内のうるおいを保ち、秋に出回る辛味の食材は皮膚からの発散を助けたり血の巡りを良くしたりします。

秋の旬食材

酸味

すだち、かぼす、ゆず、国産レモン、かりん、りんごなど

苦味

菊の花、ぎんなん、秋みょうが、かぶなど

甘味

さつまいも、山芋、れんこん、にんじん、しいたけ、まいたけ、しめじ、落花生、柿、梨、いちじく、サケ、サンマ、カツオ、サバなど

辛味

里芋、しその実、大根、玉ねぎ(北海道産が旬)など

かん味(塩辛い味)

栗、イワシ、しじみ、からすみ、小ヤリイカなど

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秋食材の選び方と簡単レシピ

甘味にはかん味を、苦味には辛味を組み合わせるとバランスが取れます。

サンマの塩焼き

甘味・苦味(内蔵)・辛味・酸味・かん味(塩)の掛け合わせです。サンマを焼くだけで五味がそろう優れた焼き魚です。

疲労感が強い方や血が滞ることによる肩こり・頭痛がある方に向いています。血をサラサラにしたい方も積極的に食べていただきたい食材です。

栄養価の高い内臓ですが、苦手な方は無理をして食べる必要はありません。

大根おろしとかんきつ類はセットで食べるようにすると胃への負担も減らせます。

サケときのこのホイル焼き

甘味・かん味・辛味の掛け合わせです。

鮭は温性の食材なので、胃腸を温めたり気の巡りを良くしたい方に向いています。きのこ類には抗がん作用を発揮するものが多いです。発症してから食べても大して意味はありませんが、毎日少しずつでも摂取すると予防ができるといわれています。

ワンパターンになりがちなホイル焼きですが、味付けを変えるだけで洋風にも中華風にも大変身します。味の掛け合わせを考えながら料理をするのも楽しいはずです。

根菜たっぷり豚汁

甘味・かん味・辛味の掛け合わせです。

根菜は滋養強壮や血行の促進に向いたものが多いので、適切な量を食べると後からやってくる冬を越すのが楽になります。

材料を切る手間はありますが、これさえあれば他におかずを作らなくても問題がないくらい栄養バランスの良いスープです。切る手間を省きたい方は、冷凍野菜などを利用してください。

品質は落ちますが、冷凍保存をしておいても食べられます。

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この記事のまとめ

  • 秋は肺の弱い方がトラブルを起こしやすい季節。普段から呼吸器系が弱い方や肌が弱い方は注意が必要である。甘味・苦味を多く含む食材をうまく活用するとよい。辛味・かん味を含む旬食材も活用して、体内でのバランスを保つことが重要。
  • 秋に起こりやすい不調に合わせたレシピをご紹介。疲労感・肩こり・頭痛におすすめの「サンマの塩焼き」、冷え性・強い緊張感・うつ状態・免疫力が低い方におすすめの「サケときのこのホイル焼き」、虚弱体質の改善・健康促進におすすめの「根菜たっぷり豚汁」。
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