赤谷湖に近い猿ヶ京温泉『旅籠屋丸一』の特別室に1泊しました。
カップルで行くのも良し、家族で宿泊するのも良し、女子会等のグループでワイワイと楽しみたい方にも良しのすてきな和モダン旅館でした。
旅籠屋丸一の特別室について
外観は外国人の方も喜びそうな和の造りですが、客室内はモダンで旅館という感じではありませんでした。
和の趣が好きな方は、本館離れや万葉亭での宿泊をおすすめします。飾られている調度品もすてきです。
私たちが宿泊した友七は4名までの宿泊が可能。2人では少し広すぎる印象でした。エアコンはありますが、真冬だと寒いかもしれません。
大勢で行くなら6名までの宿泊が可能な友ェ衛門がおすすめです。
人数が増えるごとに一人頭の価格も安くなるため、家族やグループの方が向いています。
特別室は部屋に温泉がついているので、わざわざ貸切風呂に行く必要もありません。貸切風呂のほうが少し広いですが、2人で宿泊するなら部屋にある風呂で十分です。
貸切風呂の営業は終了しました。
脱衣所・洗面所は広くて使いやすかったです。女性用のアメニティグッズは資生堂とシントワールド『THE SKIN DELIGHTS』の2種類がありました。男性用のグッズもありましたが、しっかりチェックしておりません。
ドライヤーはパナソニックのイオニティが置いてありました(大浴場も同じ)。
旅籠屋丸一の大浴場について
大浴場「蔵の湯」は、2024年3月にリニューアルしました。
私たちは夕食後に入ったのですが、完全に貸切状態でした。
中には内風呂と露天風呂が1つずつ。私が入った時はわりと熱めの湯でした。夜は肌寒かったのでちょうど良かったです。
浴室内にはロビーでも販売されているアロマソープがいくつも置いてありました。他のお客様がいらっしゃらなかったので、全ての香りをチェックして気に入ったものを使用しました。
カフェスペースには飲み物はありません(別の建物にある)。本が何冊か置いてあるので、ゆっくりとくつろげます。
特別室には女性用の浴衣が置いてありません。チェックイン後に大浴場『蔵の湯「林」』に置いてある好きな柄の浴衣を選べます(チェックイン時に説明あり)。
わたくし、着付けができないので、選んだ帯が結べませんでした(笑)。部屋に結び方の説明書がありましたが、折り紙が苦手なので見てもサッパリ。YouTubeで動画も見てみましたが結べず……。
帯は諦めて、部屋に置いてあった男性用の簡易帯を使用しました。
旅籠屋丸一の食事について
こちらの旅館を選んだのは食事が良さそうだったからです。旅行サイトのレビューには「食べ切れない」との口コミもありましたが、一般の人たちが食べ切れない量は私にとってのちょうどいい量だと思ったので。
調味料やドレッシングなどは全て手作りで、とにかく体が喜ぶ料理の数々でした。
夕食
写真は撮っていませんが、上州麦豚のしゃぶしゃぶもあります。
左上から時計回りに
- 前菜(地元野菜たっぷり生春巻き、プチトマトのシロップ漬け、モロヘイヤのおひたし、八幡巻、なめ茸乗せ大根おろし、焼きりんごの鴨巻き)
- お造り(ニジマスのあぶり、鯉のなめろう、こんにゃく、新鮮野菜)
- オニオングラタンスープ
- 上州和牛サーロインの陶板焼き
- 自家製デザート(フルーツ、プリン、黒ごまと栗の甘露煮を使ったパウンドケーキ)
- 鯉こく(みそ汁)
- 陶板焼き(焼く前の状態)
- ニジマスの唐揚げ&マリネ
あとは手作りお新香の盛り合わせがありました。
和食というよりは創作料理といった感じです。
なんと言っても野菜がおいしい! 上州麦豚と上州和牛もおいしかったです。牛肉を好まない相棒もおいしいと連呼していたくらいでした。
子供の頃に鯉を食べて苦手意識があったのですが、こちらもクセがなくておいしかったです。
自家製デザートも満足できるおいしさでしたね。パウンドケーキに使われている栗は、昨年に収穫したものを甘露煮にしたものだそうです。
私たちは一滴も飲んでいませんが、お酒は自分たちで持ってきてオーダー表にチェックするシステムでした。日本酒とワインはボトルで、あとは瓶ビールがあったと思います(チェックしていません)。
水は真水とフルーツ水が用意されていました。
夜はご飯を食べないので、私には少し足りなかったですが、男性でも丁度いいと思える量だと思います。
朝食
左上から時計回りに
- ワンプレート(サラダ、温泉卵、りんごのバターソテー、オレンジジュース、豊楽豆腐のゆずこしょう乗せ、マカロニサラダ)
- サワラのみそ漬け(?)
- 大根サラダ、いんげんのごま和え、ひじきの煮物
- 豆腐となめこのみそ汁
- とろろ
おひつに1杯分ずつのご飯が入っています。おかわりは自由です。
ウェブサイトでも説明がある通り、こちらで使用されているみそは宿の手作りみそです。これがとてもおいしい!
本当はみそ汁のおかわりはないようですが、試しに聞いてみたら余っていた汁をいただけました(本当においしい)。
朝からおなかが一杯になってしまい、たくみの里でそばを打つ予定をキャンセルしました。いつかまた、チャレンジしたいと思います。
旅籠屋丸一のメリットとデメリット
デメリット
- 夕食の時間が選べない
- 客室係がいない
夕食の時間は選べるといいですね。
18時からの一択しかなかったので、普段は20時頃に夕食を食べる私は朝の5時にはおなかが空いてしまいました(笑)。せめて、18時・18時半・19時の3択くらいはあった方が良かったかなと。
客室係がいないのはウェブサイトにも書かれているのでデメリットにはなりにくいでしょう。過剰なサービスがない分だけ価格に反映されているので、特にデメリットには感じられませんでした。部屋まで遠いとデメリットになるかもしれませんが。
メリット
- 食事の量が多い
- 環境が静か(客室が少ないのであまり人に会わない)
- 冷蔵庫が大きい
年配の方や女性には多すぎるくらいの量かもしれませんが、男性やたくさん食べたい女性には満足できる量でした(陶板焼きのお肉はあと6枚くらい食べられます(笑))。体に負担を感じるような味付けではないので、食べ切ってもつらくないと思います。
わりと客室が埋まっていた割にはプライベート感が満載でした。平日だったこともあり、子供連れが少ない環境下だったせいもあるかもしれませんが、とにかく静かに過ごしたい方に向いています。
旅館やホテルの冷蔵庫は小さくて困ることが多いですが、一人暮らしタイプの冷蔵庫があるので夏は助かると思います。冷凍庫で保冷剤が凍らせられるので、川遊びをしたい方にはありがたいはずです(小さい冷蔵庫はたいてい固まらない)。