
9年ぶりに堅ちゃんのライブに行きました。美しいファルセットは今も健在でした。
※独りよがりな感想とセットリストです。
平井堅 30周年ライブKen’s Barの感想
申し込んだ経緯
いつだったか、ふと「堅ちゃん元気にしてるかな?」と口にしたことがありました。その後だったと記憶しております。昨年の5月に行われたKen’s Barのお知らせを知ったのは。
一夜限りのそれには申し込まなかったのですが、30周年ということもあり、周年ライブが開催されるのであれば申し込もうと心に刻みました。
最初は落選しましたが、二度目のチャンスで当選! ライブは9年ぶりでしたが、Ken’s Barは15年ぶりくらいなので、大きな期待を抱きながら向かいました。
歌に特化したライブ
もともとKen’s Barはシンプルな構成で堅ちゃんの歌を味わうためのライブですが、今回はもっと無駄な音を削ぎ落としたものでした。
堅ちゃんの歌がメインのメロディー。そこに合わさるのがピアノやギターのみならず、琵琶(びわ)・ハープ・ベース・チェロ・ドラムといった一対一の演奏でした。

たくさんのシンガーソングライターが存在しますが、ここまで丁寧に歌に魂を込める人は数少ないです。
実を言うと、堅ちゃんの曲を聴いて泣いたことが一度もありません。それは私自身の問題でもありますが、歌詞が自分と同化してしまって泣けなかったのです。ほぼアカペラの今回のKen’s Barではしっかりと消化できたため、数々の場面で涙がこぼれ落ちてきました。
涙がこぼれた3曲
「僕は君に恋をする」はラブソングですが、亡くなった父やいつか訪れるであろう世界で一番好きなパートナーとの永遠の別れを想起させるものでした。このような受け取り方をしたのは、歌詞の一つ一つが丁寧に紡がれていたからだと思います。
「Gaining Through Losing」は、記憶が正しければ初めてライブで聴きました。歳を重ねるにつれて重みを増していく一曲です。恐らく、私と同世代の人たちは同じような感情を抱いていると思います。視野が大きく広がった今、心にしっかりと響いてきました。
「ノンフィクション」はドラマの主題歌になっていた曲です。前回のライブで聴いた時とはまた違った印象を受けました。私に子どもはおりませんが、3人の姪と甥がいます。これから社会に出る彼女たちのことを思い浮かべながら聴き入ってしまいました。余計なお世話かもしれませんが……。
MCのない本編
堅ちゃんのライブと言えば、かつてのラジオを思い起こさせるMCが好きでした。ちょっとツッコみたくなるようなトークが。ところが、今回はあいさつ程度で何も話しませんでした。「え? 玉置浩二さんになりつつある?」と思ったのですが、アンコールでたくさん話してくれました。
MCは今までのそれとは違い、会場に集まっているお客様を思いやるものでした。そして、自分の心の弱さについても少し触れていました。
ここ数年、堅ちゃんの消息は不明でした。活動は止まり、どこで何をしているのかも分からない状態で(ファンは知っているのかもしれませんが)。私は情報を追っていたわけではないので、冒頭の「堅ちゃん元気にしてるかな?」がこぼれたのです。

うすうすは気付いていましたが、まだ心が安定していないのだろうなと悟りました。弱っている時にはいろいろな人が寄ってくるし、薬に手を出したり良からぬ方向に向かったりする人が多いけれど、自分の脚でしっかりと歩いていることだけは感じられました。全ては想像でしかないけれど、ゆっくりと元気になってほしいなと思います。
私がどん底にいた頃、歌が聴けなくなったことがありました。その時に唯一聴けたのが堅ちゃんの歌でした。曲調といい、歌声といい、脳が全く拒否をしなかったからです。今は元気になってしまったため、積極的に聴かなくなってしまったけれど、堅ちゃんの歌を聴き続けたあの頃は大切な時間だったと今でも思います。
ありがとう。そして、30周年おめでとうございます!
Ken’s Bar Special !! 2025 – 2026のセットリスト
- 赤とんぼ
- 知らないんでしょ?
- 僕は君に恋をする
- the flower is you
- KISS OF LIFE
- Gaining Through Losing
- Ring
- キミはともだち
- 魔法って言っていいかな?
- POP STAR
- かわいそうだよね (with HITSUJI)
- ノンフィクション
- 太陽(リクエスト)
- 君の鼓動は君にしか鳴らせない(リクエスト)
- ほっ(リクエスト)
- ふるさと
曲数は少ないながらも、丁寧に歌われた2時間強でした。リクエスト時のやり取りだけはいつも通りで安心しました。