Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス@東京ドーム

夜の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。楽食楽生クリエイターのちえ(@funky_nutrients_c25)です。

@東京ドーム 2022.5.10

10年ぶりにミスチルのワンマンライブへ行ってまいりました。Mr.Childrenの曲を生で聴くのは、2018年のap bank fes以来です。

※ダラダラとした日記のような感想が続きます。ご注意ください。

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半世紀へのエントランスの感想

全体的に生命力を感じる構成となっていました。ミスチルの曲を聴くと、“生きること”の意味をじっくりと考えさせられます。

一曲目から聴き慣れない曲(『Brand new planet』)でビックリしましたが、歌声を聴いた瞬間にうるっと来てしまいました。「ああ、染み入る」と。

コアなファンではないため、20周年以降のアルバムをほとんど聴いておらず……。

個人的には『Any』からの流れがジーンと来てしまいました。「今 僕のいる場所が 探してたのと違っても 間違いじゃない」は自分ごととも受け取れるし、自分以外のことでも受け取れて、深く深く意味を考えながら聴き入ることに。

会場内の各所にお楽しみが

センターステージに移動してしっとりと歌われた『くるみ』『僕らの音』が、次に続く『タガタメ』への伏線を張っているかのようでした。この曲で泣いたことは一度もないのですが、現実に起こっていて人ごとではない状況が目の前まで迫っている現在、子供たちのことを考えてしまいました。歳を重ねた証拠ですね。

子供らを被害者に 加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?

タガタメ/Mr.Children

曲のテーマは昔から知っていたし、私の人生の中で幾度となく戦争は起こっていたので、何を今さらという感じもしますが……。恥ずかしながら、自分ごととして捉えたことがなかったというのが正直なところです。ところが、実年齢だけはいい大人になり、実生活に影響が出ているのは身に染みて分かっています。

そして、もし、この国が巻き込んだり巻き込まれたりしたら、甥は加害者か被害者の最前線に立たされる一員になる恐れがあるのだと考えたらゾッとしてしまいました。姪もいい年齢なので、今よりも性犯罪に巻き込まれる可能性がグッと高くなってしまいます(それは出産の可能性がある女性全てに言えることではありますが)。

じゃあ、自分に何ができるのか? 必死に考えたとして、出てくる答えは歌詞の通りだなと……。7分近い曲に聴き入りながら、いろいろなことを考えていたら、ずっと涙が止まりませんでした。

力強く優しい演奏と語りかけてくるような歌声が、涙腺のスイッチをどんどん押してくるのです。こういう時に限ってグッズのタオルはなくて、ハンカチもバッグの中で行方不明になっていて、自然に身を任せろという意味だと勝手に解釈しました。

『タガタメ』からの『Documentary film』は「考えろ! 考えろ!(by.炭治郎)」と言われているみたいでした。ここまでで脳をフル回転させてしまい、その後の記憶が曖昧なのは内緒です(『DANCING SHOES』から、ここまでの雰囲気を壊すかのようにガラッと雰囲気が変わります)。

撮影会になっていた

急⇒緩⇒急⇒緩⇒急とアップダウンが続いた後、本編の最後に歌われたのが『GIFT』でした。この曲を贈りたいと言われた時、なんだか鳥肌が立ちました。

今回は30周年ということもあり、ファンの推し曲よりもMr.Childrenが“今、歌いたい(届けたい)歌”をセットリストに組み込んできたなという印象が強かったです。以前にサザンの40周年でも似たようなことがあり、「ファンが何を聴きたいかより、自分たちの子供(歌)で何を表現したいかにシフトしていくんだな」と思ったことがあります。

『GIFT』を最後に持ってくるということは、

これから、まだまだ挑戦し続けるからね。万人受けするかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど、プレゼントは贈り続けるよ。

ということなのかなと受け取りました。

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半世紀へのエントランスのセットリスト

セットリスト(本編)
  • Brand new planet
  • youthful days
  • 海にて、心は裸になりたがる
  • シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
  • innocent world
  • Over
  • Any
  • くるみ(1番は弾き語り)
  • 僕らの音(東京ドームのみ)
  • タガタメ
  • Documentary film
  • DANCING SHOES
  • ロックンロールは生きている
  • ニシエヒガシエ
  • Worlds end
  • 永遠
  • others
  • Tomorrow never knows
  • fanfare
  • エソラ
  • GIFT

アンコールは弾き語りと新曲でしっとりと。私は会場で初めて聴きたかったこともあり、YouTubeで聴かずに行きました。

セットリスト(アンコール)
  • Your song(弾き語り ソロ)
  • 生きろ

「『Your song』は最新版『Simple』だなあ」なんて思いながら聴き、「『生きろ』は前向きなメッセージだなあ」と思いながら聴いたのですが……。翌朝、アラームを切る時に目にしたニュースが信じたくないもので、Mステで聴いた時は全く別の曲に聴こえました。

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個人的な思いとミスチルの好きな曲ベスト3

5月10日はミスチルのデビュー日。コアなファンではないけれど、どうせならこの日をお祝いしたいという気持ちで東京ドームを選びました。しかし、失敗したと思いました。

この時も、その後の東京ドームでも感じたことなのですが、ライブの環境としてドームは本当にイマイチだなあと。音楽を聴かせるための施設ではないから仕方がないのですが、観客を一度に入れられるメリット以外が見当たらないと思います。どこか、遠い宇宙から音楽が降ってきているような感覚に陥ってしまって……。

ドーム以外の選択肢がなければ仕方がなく行くと思いますが、他に選択肢があるなら今後はやめようと思いました。ミスチルだけではなく、他のアーティストでも同様です。初めましての方たちだと、ものすごく印象が悪くなってしまいそうな気がします。

そんなどうでもよい愚痴はさておき、Mステでも紹介されていた私の推し曲を勝手に発表しておきます。

  • 彩り
  • Simple
  • つよがり

『彩り』は初めて聴いた時からずっとベスト1です。仕事の9割は地味。その地味な仕事をしている時に脳内再生します。

「誰かの笑い声を作っている」の部分は神としか思えない! 曲を作るのも実は地味で、私たちが聴いて初めて彩(いろ)に変化するわけですから、説得力の塊だなと思います。

ap bank fesでのコール&レスポンス「ただいま おかえり」はキュンとします。

『Simple』は、複雑にからまったからこそたどり着けたシンプルの大切さを歌ったラブソング。ラブソングだけれど、どんな関係性でも言えるような気がして好きです。

↑Music Premium のメンバーのみ

初めて『つよがり』を聴いた時は、私のために作られた曲かと思ったくらいバチッとリンクした曲で好きです。それくらいに20代は生き方が下手でした。今はつよがりを通り越して、単にずうずうしい感情むき出しオバサンへと成長しましたが(笑)。

※人は良くも悪くも成長する生き物である

↑Music Premium のメンバーのみ

こちらはとても面白かったので貼っておきます。「曲によっては桜井さんより歌ってる」。名言です。このツアーで『Over』は歌いましたね〜!

私がミスチルの良さに気付いたのはデビュー当時(15歳)ではなく、社会人になって少したってからです。10代で良いと感じた人は、精神的に大人なのではないかと思っています。

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