夜の貴重なお時間にご訪問いただき、誠にありがとうございます。食育アドバイザーのちえ(@funky_nutrients_c25)です。
「ゲスの極み乙女。」「DADARAY」「ichikoro」のベースを担当する休日課長が出しているレシピ本が、いつの間にかドラマ化されていました。
休日課長(和田理生)役は、タイプとしては真逆ともいえる高杉真宙さん!いろいろな意味で妄想っぷりが炸裂(さくれつ)している上に、胃袋を刺激する食テロの仕上がりになっています。
疲れた時は料理したくないのが本音
精神的にも肉体的にも疲れている時に、多くの人が「料理をしたくない」という考えに陥ると思います。私もご多分にもれず……。
しかし、ドラマの第一話で出てきたこちらのセリフに、思わず反省をしてしまいました。
朝から晩まで謝りっぱなしの一日。こんな日は……。こんな日こそは……。ちゃんとしたごはんが食べたい。
『ホメられたい僕の妄想ごはん』第一話「サバの炊き込みご飯 ごちそう豚汁」より引用
休日課長は独身だし、作っても作らなくても良い状況ではあります。自分の気分で作るか作らないかは決められます。
それでも、やはり、「ちゃんとしたごはんが食べたい」には反応せずにはいられませんでした。これは体からのサインなんじゃなかろうかと思ったからです。
完全に動けない状態ならまだしも、こういう時だからこそ「ちゃんと作って、ちゃんと食べる」という考えを持つのは、実は自然なことなのではないかと考えます。正に食養生!
疲れを取り、心を癒やし、体を労る。
「ちゃんと」といわれると、なんだかスゴイ料理をしなければいけないのかと想像してしまいますが、その時に食べたら元気が出そうな料理をパパパっと作ればいいのだと思います。
妄想すると料理をする気になれる?!
ドラマのタイトルは『ホメられたい僕の妄想ごはん』で、レシピのタイトルは『ホメられるとまた作りたくなる! 妄想ごはん』となっています。あたかも他人に向けて作っているようですが、結果的に全てが自分に返ってくるうれしい誤算つきです。
考えてみたら、家族が増えれば増えるほど、料理は自分のためのものではなくなります。心がどこかに置いてきぼりになっているというか、他人の好みを考慮して作るので、しんどい時には「もう、嫌〜!」となってしまうのでしょう。
ひとりが長過ぎて、自分のためだけに作るのが億くうになってしまうということもあるかもしれません。どちらにせよ、悲劇ではあります。
ところが、そこに妄想というエッセンスが加わったらどうでしょうか?今の私なら一択であのお方。「うまい! へへへへ」と、目を細めて言ってくれそうな……(妄想タイム)。
妄想の力は偉大だなと思います。それだけで力がみなぎるといいますか、ちょっとくらいは無理してもいいかなと思ってしまうほどのパワーがあります。
実際に食べるのは自分や家族なわけですが、非日常の相手が目の前で「美味しい」と言うことを想像したら、キッチンはパラダイスでしかありません。
「ちゃんと」していなくてもいい
食事の理想は定食だといつもお伝えしているのですが、なかなかそうもいかない時ってあります。だから、せめてご飯と汁物だけは用意するという課題はクリアしたいものです。
それすらもツライ……。確かにそんな日もありますが、ご飯なんて“ちゃんと”炊かなくてもいいし、汁物だって“ちゃんと”作らなくてもいいから、形だけでも整えるというのはどうでしょう。
ご飯はレンジで温めるものをストックしてもいいし、まとめて炊いて小分けに冷凍しておいてもいいです。
汁物だって、今は即席みそ汁やスープが豊富なので、それにちょっとだけ栄養のありそうなものをプラスすればいいだけです。即席を好まないならみそ玉を作ってストックしておくという方法もあるし、切らずに使える野菜・ひき肉・コンソメで具だくさんの即席スープを作るのもありだと思います。
妄想相手が「美味しい」ということを想定して、自分の体のために準備をするって、一石二鳥じゃないでしょうか。
心が楽しいということはリラックスしている証拠。疲れているからといってなんとなく食べられるものを口にするよりも、少量でも栄養のあるものを口にする方が吸収率はアップします。
映えていないけどちゃんとしたごはんを食べて、疲れやすい体から疲れにくい体を手に入れたいものですよね。
家族が文句を言ったら? いや、言わせちゃいけません。子供の場合は「ごめんね(以降、ご自身でお考えください)」と素直に謝りましょう。